初めましてだなんて思えないね、そう笑いかけられた気がした
注文の多いわたしの人生
小学生の頃、既に東大に合格していた兄と比べられ、「のんちゃんも "良い"大学に行くんでしょう?」と言われていた。
「"良い"大学」って、なんだ?
満点じゃないと文句を言われるテスト。そのくせ中学受験させてもらえるわけでもなく、学年60人しかいない小さな公立中学へ持ち上がり。
「俺のときは塾なんか行かせてくれなかったじゃん!」と眦を吊り上げて父に詰め寄る兄を横目に、毎晩22時過ぎまで塾に籠った。
親戚に会っても、近所のおばちゃんに会っても、大