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吾野宿合宿第一弾

2023年5月5日(金)プロジェクトなづき 稽古

朝の9時より某所にて台本の読み合わせ。その後今井歴矢さん、月読彦さんと音楽や照明についてのミーティングを行いました。音楽、照明の問題点に対し打開案を見つけることができました。吾野宿の音、例えば自然音であったり、調理をする音といった今ここで生きているものの息遣いを志向しています。それなのに川津は、音や照明に観念的なことを言っていました。今井さん、月読彦さんがそういった川津の混乱に対していくつかの案を出してくれました。結果ちょうどいい具合に調整できました。ファーストシーンの音楽に対してもこれまでの西洋音楽ではなく、土着的で、異国情緒を感じさせる響きを欲しました。今井さんも乗り気になってくれて、鳴り物のイメージを提案してくれました。吾野宿で試してみるのが楽しみです。

昼食を済ませて移動。 午後からは稽古。参加できないメンバーもいたため抜き稽古を主に行いました。伸枝さん演じる座敷童からまずはスタート。所作はもちろんですが、伸枝さんの思いなどにも深く触れていきました。 例えば、川津は口では「はい」と言ったとしてもかなりの頻度で自分の思っているアウトプットの仕方を優先しがちですが、伸枝さんは違います。本当に素直で、人からの助言をすべて書き起こし、再現しようとされます。川津にはギリギリまで我慢しているのかもと思わせてしまうほどです。川津はとにかく伸枝さんに芝居を好きになってもらいたい。 面白いと感じてもらいたい。その気持ちを言葉にすることでようやく伸枝さんにも伝わってきたようにも感じるのです。

気になる場面や第三章向こう側について抜き稽古を行ないます。最後に田口和さんの抜き稽古を行いました。ようやく田口さんの演じたい信之像が少しずつ見えてきたように思います。 明日からはいよいよ第一回目の合宿。特に「向こう側」については吾野宿で練習をしないと見えてこない部分がたくさんあります。いざ、合宿へ。

2023年5月6(土)~7日(日)
プロジェクトなづき吾野宿稽古合宿

吾野宿に着いてまずは自主練を行ないました。各々の台詞の確認や、希望者には抜き稽古を行います。 その後田口和さん主導でテクリハ(場当たり、きっかけ稽古)を行いました。テクリハを行うことでシーンとシーンの間がよりスムーズになってきました。音や照明や出はけを確認しながらの本番さながらの稽古です。オープニングの音楽も狙い通りのイメージです。ゴーレム佐藤さん曰く、やっぱり現場の力は強いね。まだまだ粗削りだけど、それなりに見れてしまうもんね、と。ここから精度を更に上げていきます。

翌日、音響のMichael's Winkさんと合流しました。 今井さん、田口さん、川津、そしてMichaelさんの4名で音響のすり合わせをして行きます。Michaelさんはさすがにミュージシャンなので音や音響音に対しこれは低音を強めた方がいいかもとか、ここは別の側面を強調した方がいいのではなどたくさん助言をくださいました。今井さんの世界と川津の世界がMichaelさんの音響によってよき按配でミックスされたと思います。前日できなかった部分のテクリハを経て、通し稽古を行いました。 座敷童のまなざしが大変魅力的でした。次の週末も合宿。さらに作品を磨いていきます。公演までチームで駆け抜けます。

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