虚言癖のある彼氏の新しい嘘
1年交際し、同棲を始めて二ヶ月目の彼が妻子持ちであることを知り、その他諸々についても嘘をついていることを知った。
だが、彼が離婚するというのでその話を信じニートの私は彼と同棲中でいる。
そんな私たちであったが、今朝6:15に衝撃の事実が発覚した。
夢を見た。嫌な夢で、時計を見ると0:58の文字。まだ起きるには最近ストレスで早く起きがちの私にしても早すぎる。ただその夢がなぜかリアルで嫌な感じがした。 その夢の内容というのは、彼が今の奥さんの前に誰かと結婚しており、同じようなことを繰り返したというようなもの。パッと目が覚めた時に、「あれ、この人がもし以前にも結婚していたとしてそれをどう確認できるのだろう。いや、まさかね。いや、でもあり得る。その場合流石の流石にこの人と一緒になるのは無理だな」そう考えた。
そこからもう一度眠り、目を覚ますとまた違う嫌な夢を見た。彼がお金がああだこうだと言っている夢。もうゲンナリしそうだった。次目を覚ますと5:30。少しベッドの中で微睡みを楽しんだ。そして今日から寝室を分けていたが隣で寝ることになった彼に言った。「嫌な夢を見たの」
「どんな夢?」と彼は聞いた。
私は心がざわついた。ざわざわして、言葉にするのに時間がかかった。 「ねえ、前に結婚したことある?今の奥さんの前に」 「ないよ」と彼は答えた。ないならないでいいと思ったが、少しのからかいともう少しだけ追求してみようと思い、追求したのだ。 「ねえ、一度目の離婚はなんで別れたの?ねえ、どうして前は別れたの?」 「え?何言っているの?なんのこと?」と彼はヘラヘラしながら言った。本当にないのなら、ないと言い続けるだろうとその笑顔も少し気にかかり追撃した。 「ねえ、でも本当にどうして?なんで別れたのか教えて?ねえ、お願いだから」
すると彼は態度を変え始めた。
「待って待って待って。どうして知ってるの?」と彼は途中から驚いたように私に尋ねた。誰から聞いたのか、と。 「周りに誰かそれを知っている人がいるでしょう?」と、それらしいようなことを私は言った。ただ心の中はまさか本当に既にそれ以前にすら結婚したことがあったという事実を受け止める準備などできていなかった。 「ねえ、別れた理由を教えて?」 「誰に聞いたの?誰に聞いたか教えてくれないと嫌だ」そう言い張る彼に、彼が理由を教えてくれたら話すと言って口を割ってもらった。
17歳くらいの時に彼女が妊娠して結婚した。彼女が最終的に友達と浮気して離婚した、と彼は言った。子供はおそらく俺の子供じゃなかった、といつものように言った。この男はずっと女の子と避妊することもなく遊んできたんだな、とがっかりした。
私は彼に誰から何も聞いていないと言ったが彼は信じていないようだった。終いには、「俺なんかやめた方がいいよ。もう結婚しないほうがいいよ」と言い出した。
この人は私に全てを知られ、完璧に演じてきたダンディーなおじさん像が崩れきった今となっては私からキラキラした目で見てもらえないと悟ったのだろう。それがなければ、若い女の子と付き合う意味はないと。チヤホヤされなければ意味がないと。
その言葉にも私は腹が立った。お前が言えることではないだろう、と。私が考えることであってお前が考えることでもないし、お前はただ怖気付いているだけだろう、と。
「ねえ、あなたが私ともう一緒にいたくないんじゃないの?」私にキスをすることもせず仕事に行こうとする彼に聞いた。唇をぎりぎりまで近づけて、「ねえ、キスしないの?」と。彼は私が離れていくかもしれないのが怖いと言って口づけをした。 彼を送り出した後、気をつけてとラインを入れると電話が彼からかかってきた。少しお調子良く私の機嫌をとりながら。その電話の後に、電話ありがとうとラインを入れると既読だけつけ、その後そっけない返信だけがきた。謝罪の言葉も添えず。
昨日は起業するにはどうしたものかと考え、胸を膨らませていた。金銭的には彼が助けてくれるから考えていこうと思っていた。
そして、今日がこれである。 鬱病社会不適合ニート、生活保護の底辺生活まで秒読みか。
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