もう一度、本を開く

わたしは中学を卒業するまで、本を読むのが大好きだった。幼稚園〜中学卒業までに、一生読む本の半分近くを読んでしまったかもしれない。小学校の休み時間、特に自分の教室と同じフロアに図書館があった3年のころは、10分休みにまで誰もいない図書館へ通っていた記憶がある。まあ小学校のころは『遊ぶ子』はいても、今わたしが思うような『友達』はいなかったので、その辺とも大いに関係があるのだけど。

今のわたしも、ずいぶんと活字から遠ざかってしまい、本を読むことは多少苦手になってしまったが、嫌いにはなっていないと思う。むしろスマホを触る時も、Twitterやまとめなど文字を追ってはいるので(そうか?)結局わたしは何かを読むのを趣味とし続けているのかもしれない。数週間に1回ではあるが、本棚未満の少ない本のストック(7割がレシピ・2割が小説の文庫本と雑誌)から、学生時代読んでいた小説や10年近く前のファッション雑誌を引っ張り出して読みふけったりする。この場合雑誌って本にカウントしていいんですか?

そういう昔買った本を再度見返すのに最近ハマっている。あまり公言はしていないが、わたしは最近まで流行病で自宅療養をしていた。その時に、2年前ぐらいに買った、お弁当のレシピが600品以上入った150ページほどの厚めの本を久々に引っ張り出して読んでみた。買った当時は「こんなん朝作るん無理やろ…」と思ってちゃんと読むのを挫折していた。しかし、この2年間で曲がりなりにも自炊経験を積んできたので、見本のようなお弁当は難しくても、日々の食事の中で1〜2品ならつくれるかもしれないと思った。また、当時は読み飛ばしていた『おにぎらず』のページが妙においしそうに感じた。今度材料買わなきゃ…

今回はレシピについて例に挙げた。今パッと具体例が浮かぶわけではないが、小説でも似たような発見がある。あの時嫌な奴だと思っていた登場人物の気持ちが今ならわかる的な。そういう発見がしたくて、わたしはもう一度、本を開きたい。

P.S.(?) 最近幻冬舎の新書たちで黄色い本棚を作りたいぐらい読みたい本が増えてきた。近々幻冬舎新書が充実してる某書店へ足を運ばないと…

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