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愛する人を幸せにするということ

この文章は、2024年3月5日に書いた文章を再編集したものです。

おはようございます。完全寝起きのなつきです。友達が送ってくれたラジオ配信を聞いていてどうしても言いたいと思うことがあったので、めちゃくちゃ寝起きで顔パック中ですがキーボードを叩いています。

人にはいろんな考え方や個人の思いがあるからこれは私個人のアンサーです。
不快になる人がいたらごめんなさい。

その配信では歳の差婚の話になっていた。私は夫とひと回り歳が離れている。
今年、私は40代半ばに差し掛かり、夫は30代前半。
出会った時、私は30代半ばに差し掛かる頃で、夫は新社会人だった。
もちろん当時、お付き合いをするような関係になるなんて、ましてや結婚をするなど微塵も考えていなかった。ところが、出会って2年くらい経った時、お互いがお互いの中で特別な存在になった。

いやいや、私たちの馴れ初めを話したいのではない。

12歳離れていると精神的にも肉体的にも生涯を共にする上で不安なことや相手に申し訳なさを感じるのではという歳上側の心の葛藤について話したいのだ。

もちろん歳の差だけじゃなくて、年齢男女問わず機能的に子供が望めなかったり、難治性の病を抱えていたり、精神的に大きな不安を抱えているとか家族に障害者がいるとか・・・新しい家族を作るには悩みの種となり得ることはそれぞれあると思う。

ちなみに元夫の妹は重度重複障害者だった。もちろん結婚した時も、離婚した時も彼女の存在が私の決断に影響するということはなかった。
むしろ彼女のおかげで私は天職と思える福祉の道に進む決断をさせてもらった。だから、私は家族に障害者がいることをマイナスに捉えたことはない。これは勘違いされたくないので先に伝えておきたい。

夫と付き合う時にも、付き合っている最中にも幾度も歳の差について考えた。
ベタな言い方をすれば「未来ある若者が私なんぞと・・・」と。
もっと釣り合う人がいるとか私と付き合うことで彼の可能性を狭めているとか。
考えても答えが出ない問題を悶々と考えていた。

でも、その話をする度に彼はとても悲しい顔をした。
それを言い訳に本当は違う理由があって別れたいのではないかと疑われた。

恥ずかしながら付き合い始めた当時、30代の私は年齢の問題で妊娠が難しくなるかもということに思いが至らなかった。
若かりし頃に一度流産した経験もあり、私は妊娠できると思っていた。もちろん「早くしないと」くらいの思いはあったが。
色々なタイミングの問題で籍を入れたのが41歳になってしまい、いよいよ妊娠は難しいと気づきながらも、芸能人の高齢出産の話題に触れては「まだ大丈夫」と思っていた。医学の力を借りれば、すぐに授かれる。そう思っていた。

現実はそんなに甘くなかった。

病院でブライダルチェックを受けたところ、私の卵子の残り数が少なかった。
41歳当時、45歳相当の卵子しか残っていなかった。
この詳細は難しいので今は省くが、とにかく私はまた夫への申し訳なさを感じ始めていた。

私たちの不妊治療は思うように進まなかった。
その度に私が自分の年齢のせいだと、私じゃなければあなたは我が子を授かることができるかもしれないとそう夫に吐露すると、夫はとても悲しい顔をした。

私が、年齢や身体的な問題で私自身を否定する時、夫はとても悲しい顔をする。
当時20代の彼が好きになってくれた私は年齢関係なく「私」個人そのものだった。
彼より12年長く生きて、彼よりちょっと長い人生を歩んできたらからこそできあがった私を彼は愛してくれたのだった。

それなのに私は、愛してもらっている自分を否定した。
愛してくれている人の前で。

逆の立場だったら?
こんなに悲しいことがあるだろうか。

自分が幸せであるということは誰が決めるのか。

私が幸せであるということは私が決めることだ。私たち夫婦には子供がいない(まだ諦めてないけど)。頑張ったのに妊娠しないと可哀想だとか、不幸だとか慰められることがある。大きなお世話だ。
妊娠していないけど私は今も幸せだ。

では、夫の幸せは誰が決めるのか?
夫の幸せは夫が決める。私じゃない。
夫が12歳年上の私といることが幸せだと思っているならば私にできることは一つ。

なるべく長生きする。

「私は○○だから私とは付き合わない方がいい」というのは、もし別れを迎えることになった時に、自分が傷つかないための言い訳に過ぎない。
自分本位だ。
全てを知ってもなお自分を愛してくれているなら一歩踏みだしてみたらいい。
うまくいかない時は、どんな理由でもうまくいかない。
それは二人の問題であって、あなた一人の問題ではない。

未来の話をしよう。
過去に何があっても、現在進行形で何かを抱えていても未来の話をしよう。
未来が短いかもしれない?
それでも未来の話をしよう。
何年も先の未来じゃない。
明日、この人といられたら笑って過ごせるか。

あなたを愛してくれる人は、あなたの全てを愛してくれる人だ。
あなたが愛している人に
愛されている自分を否定しちゃいけない。

#創作大賞2024

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