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人生初田んぼ/優しい世界(2024/05/25)
里山の田んぼ管理をしている団体のお手伝いを始めることにした。もともと自然環境の保全や農業に興味があったので、またやりたいことをひとつ始められた。
昨日はその初日だった。
初日なのに、なんと里山で田植え体験をするというイベントの日で。
私も初めての田植えなのに、初めての田植えをする人たちを迎え入れてサポートする側になってしまった。無理じゃない?大丈夫????と思った。田んぼにすら入ったことないのに。しかも、頼りの夫は仕事の都合で途中で抜けることになっていた。初めての人たちの中で、初めての作業で、初めての人に初めての人が教えるというカオス。
無理無理無理無理無理。
イベントが始まる前に、お手本用に一列だけ田植えをしておくということでいよいよ初田んぼ!!長靴は用意していたけど、田んぼ用じゃなくて団体の先輩たちに「脱げるよ」「長靴だけ田んぼに置き去りになるよ」と言われ素足で入ることにした。全く抵抗ないので「はいはーい!脱ぎます!!!」とご機嫌に長靴と靴下を脱いで田んぼへ。
みんな田んぼ入ったことある?素足で。
めちゃくちゃ気持ちいい。歩くのは大変、でもそんなことどうでもいいくらい気持ちいい。これは、泥の感触だけじゃなくてアーシングなんだって思った。アーシングって素足や素手で大地に触れる健康法なんだけど、私はあんまりなんかスピリチュアルな感じのことは苦手で、確かに裸足で芝生とかは気持ちいいけど「いやいや、なんか感触がいいだけでしょ」と思っていたんだけど。足は泥で重いのに、体はすごく軽かった。不思議な感覚だった。
そうこうしているうちにイベントが始まった。
お父さん、お母さんと子供達が総勢23名。
不思議なもので、こういう時は仕事モードのスイッチが入る。気づいたらすっかり団体のスタッフ顔で、イベント主催している運営の方から今日が初めてとは思えないと言っていただいた。元小学校の職員、支援員として十数年培った「サポート」の感覚が全力で発揮された。
苦手だけど、得意なんです。仕切ったり、指示したり、サポートしたり。
苦手だけど、得意。そういうこともある。苦手を苦手として捉えるのではなく、やり続けたら案外得意になってしまうこともある。
団体のおじいちゃん、おばあちゃんは本当に穏やかで。あとから、今日植えた苗が予定していたものではなかったと発覚したけど、誰一人として間違えた人を責めなかった。建設的に「じゃあ、こうすればいいよ」と話が始まり、「こうだから問題ないでしょ」「自分がこれしか伝えてなかったから分かりづらかったんだ」と口々に言い始めた。ちょっと感動した。誰かが間違えたり、失敗したりすると責めたり「どうするんだよ」と提案もなく文句を言ったりすることが多い世の中で、ここはそれが一切なかった。
「優しい世界」ってSNSでよく言うけど、本当に「優しい世界」だった。
また行きます。優しい世界。
追伸
団体のおじいちゃん、おばあちゃんへ
田んぼ用の長靴買いました。おすすめのジョイフル本田で。
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