7月の肉の日【リレーnote7日目】
ずっきーさんの「暑い日が続きますが、僕とリレーしませんか?」で『真夏のリレーnote企画』が発表されて一番に手を挙げたのは、何を隠そう私である。
コメント欄に「参加したいです!」と打ち込んでから、(あれ?まだ誰もコメントしてない・・・)と気づき正直めちゃくちゃ焦ってしまった。
焦ってしまったけど、当然「参加したいです!」の気持ちを削除する気にはならず『参加したいです!(まさかの一番乗り?!?!)』とやや慌てた気持ちを乗せて打ち直した。
そして、その後参加者がどんどん増えて、その錚々たるメンバーに今また焦っている。
私の前を走ったのは「本田すのう」さん
私がnote沼に堕ちるきっかけになった方だ。
すのうさんが書く文章は、わかりやすい且つ面白い。
わかりやすくて面白いなんて、簡単な言葉で申し訳ないけど本当にそれに尽きる。
難しい内容も、ポップな内容も同じようにスラスラ読めてしまうところが〝本田すのうマジック〟だと思う。
そんなすのうさんからバトンを受け取る・・・なんという光栄。
テーマは「夏の思い出」
私の記事を読んでくださっている方はご存知だと思うが、私の記事はほぼ夫とのエピソードで構成されている。
リレーへの参加が決まってから「夏の思い出」をずっと振り返っている。
やはりそこには夫しかいなかった。
そして、なつき希といえば〝手紙〟
(自分で言うのもアレですが、これを全面に打ち出していきたい所存)
夏の思い出を振り返りながら夫への手紙をしたためました。
拝啓 夫さま
あたなの大好きな夏ですが、異常な暑さが続いています。
ちゃんと水分を摂りながら仕事をしていますか?
帰宅して水筒の中身が残っていると心配で、聞いてみると「職場で補給した」と。毎回報告してくれとは言いませんが、あなた以上にあなたの身体を心配している人がいることを覚えておいてください。
さて、私たち夫婦の「夏」といえば結婚記念日ですね。
私たちの間には「結婚する」が当たり前にあって、もういつ籍を入れてもいいよねという期間に突入してもなかなかあなたは〝theプロポーズ〟をしませんでしたね。
私は、もうしてしまおうかと思っていました、プロポーズ。
でも、あなたの中にはちゃんと段取りがあって、入籍する日も決めていましたね。
私は割と勢い派なので、よく考えず先走ってしまうところでした。
あの時、ちゃんと待てた私を褒めたいと思います。
あなたが決めていた入籍日は7月29日でした。
肉の日ですね。
毎月、記念日にはお肉を食べましょう。
〝肉の日だから〟+〝記念日〟となれば豪華なお肉を食べられそうです。
いや、〝肉の日〟という響きもテンションが上がりますが、もっと大事な理由がありました。
7月29日は私たちが付き合い始めた日ですね。
「どうしても7月29日にしたかった。7月29日しかないと思ってた」
あたながそう話してくれた時、私たちの〝はじまり〟をとても大切に想ってくれていることが伝わってきて嬉しかったです。
付き合い始めた日となった7月29日。
茹だるような暑さの中で出張中のあなたから「暑くてぐったりしているリス」の写真が送られてきました。
「リスもこんなにぐったりしている」と。
大人の男がリスの写真を撮っている姿を想像してちょっと微笑ましかったです。
この人は本当に優しい人だと確信した瞬間でもありました。
それから、5年経って7月29日に入籍をすべく、私たちのあの夏が始まりました。
大切な友人に保証人になってもらうこと、それから、28日に結婚指輪を受け取り、その日の17時過ぎに役所に提出に行く。
私たちの計画はこうでしたね。
29日に提出に行かなかったのはどうしてか、もう忘れてしまったけど何か予定があったのだろうなと思いカメラロールを見返してみたら、ポケモンセンターに行っていました。
ポケモンセンターに行くために、前日に提出しに行ったのか?
まさか。
記念日にポケモンセンターに行きたかったのか?
ちょっと提出日をずらすには弱い理由ではないでしょうか?
こちらは人生の一大イベントなのに?
きっとあなたはどうしてそうなったのか覚えているんでしょうね。
忘れてしまうのはいつも私の方なので。
でも、少年のように笑うあなたがそこにいたので、そんなことも全てどうでも良くなりました。
ブライダルジュエリーショップで指輪を受け取り、私はすぐに指輪をしたいと言ったけどあなたは「籍を入れてから」と指輪をさせてくれなかった。
本当に律儀な男だ。
私たちは、17時以降つまり役所が閉まってから提出すれば処理は翌日になると思い込んでいました。
その日は散々遊んで夜になり、深夜に夜間窓口に行きました。
警備員さんがいて、婚姻届を提出すると「おめでとうございます」と「受理は明日行いますが、提出日は7月28日になります」と言われましたね。
これにはびっくりして、二人で「え??????」と固まったのを覚えています。
29日に入籍すべく進んできたのに、ここで・・・と思わず顔を見合わせましたね。
警備員さんに「29日にしたい」と話をして、私はあの時(ちょっとくらい警備員さんの匙加減でどうにかしてくれないかな)なんて考えていました。
そんな私の隣であなたは「24時過ぎにまた来たらいいんですか?」と尋ねていましたね。
本当にあなたという人はー。
そうして、私たちは24時を過ぎるまで役所の近くの広場で時間を潰すことにしました。
夏の日。
夏休みが始まった頃の夜の広場は夏の暑さに負けないテンションの若者たちが陽気な声を上げながら宴をしていましたね。
「もうあんなことはできないね」と笑いながら、二人並んで広場の隅で時間を潰したあの時、私はとても幸せでした。
「今日まで長かったね」「いろんなことがあったね」とそんな話をした気がします。
その頃、思い描いた家庭を私たちは築けているでしょうか。
24時を過ぎて、警備員さんから2回目の「おめでとうございます」をもらい、ちょっと蒸した夏の夜道を歩いて帰りました。
カメラロールには7月29日0:03、役所の夜間窓口の前でとても幸せそうに、嬉しそうに笑うあなたと私がいます。
忘れがちな私でも、この日のことは夏が来るたびに思い出します。
婚姻届を出すまでのあの夜のことを。
今年も7月29日がやってきました。
今年は「(島にいた)3年間どうだった?」が振り返りのテーマでしたね。
これからも、ずっと
毎年こうしてあなたと振り返る年月を刻んでいきたいです。
P,S
最後に何かオチになるようなあなたへの指摘や直してほしいところを書いてやろうと思いましたが、浮かびませんでした。
これではただラブレターを公開しただけの人ではないですか。
悔しい。
明日の走者は『本音で自分にコイする時間。』さんです。
私は、この企画でコイさんを知りました。
(勝手にコイさんと呼ばせていただきました🙏)
知らなかった方と出会える企画、素敵ですね。
そして、初めて読んだ記事がこちらでした。
そうです。記念日。
こちらの記事を読み「記念日、夏じゃん!」とリレーnote7日目のネタが決まりました。笑
コイさんは、自分と向き合い人生をどう進むか、自分のことをどう愛していくかについてエッセイを書かれています。
「心が喜ぶもの探し」というプロフィールの言葉がとても好きです。
コイさんとはおそらく同年代。
同じように自分のことをどう愛していくかに悩む日もあり、そんな時はコイさんのエッセイを読もうと思います。