僕とコーヒー。地味で何の変哲もない暮らしのひとコマではあるけれど...地球生活の記録Let it be
春の個展も終わり、今は御礼状の準備など、表に出ない作業をコツコツとやっている。
3月の声を聞いたばかりの先週は、雪が降るなど、真冬のような日が多かったけれど、今週はようやく春を感じられるようになった。
先日立ち寄った新宿御苑では、いつの間にかやって来ていた春の景色を、所々に見ることが出来た。
そう、コーヒーの話を...
僕はお酒は殆ど飲めない体質なので、その代わりの人生の楽しみは、コーヒーとそれにまつわる色々。
少し前にnoteで見かけた記事を読んだのがきっかけで、そんな僕の今までのコーヒー習慣にちょっとした変化があった。
それまでは、粉に挽いて袋詰めされたコーヒーを買っていた。
(かなり以前は、手間のかからないインスタントコーヒーを飲んでいたことも...)
ものづくりも暮らしのいろいろにも、敢えて時間や手間をかけるのが好きなはずなのに、何故かここだけは例外のままだった。
まずは豆を挽けるように、コーヒーミルを買った。
好みとしては、レトロなデザインでインテリア性のあるミルを選びたいところだったが、僕の部屋はとても小さい。
飾る事は考えず、収納を優先してこれに決めた。
無機質なデザインだけれど、分解して洗える。
そして取っ手の着脱が簡単なので、外して収納すれば殆ど場所を取らない。
もちろん、自分の手に伝わる感触・挽く時に広がる素朴な音を楽しめる手動であることには拘った。
ミルを手に入れて暫く経った頃、コーヒー豆が届いた。
コスタリカやウガンダ産の浅煎りの豆。
これまではずっと、断然 ”深煎り派” だった。
それもかなり頑固に...
それが何故だか気持ちの変化があり、少し前から家飲みのコーヒーを浅煎りにしてみたいと思うようになっていた。
不思議なことに、最近あらゆる場面でそういう急な気持ちの変化がある。
コーヒーの味もそのうちの一つ。
一杯一杯、豆から挽いて飲んでみたいという思いが、味の好みの変化へのきっかけとなったのかも知れない。
確かにこれまでよりも、手間はかかる。
時間もかかる。
道具が増えた分、それを手入れする為の作業も増えた。
それでもその手間と時間を味わい、増えた作業ですら楽しいと感じられる「今」がある。
この地味で、何の変哲もない当たり前の暮らしのひとコマ、
僕にとっては宝石のように貴重な時間が、
明日もその先も、長く続いてくれることをイメージしておこう...🍀
noZomi hayakawa