【脚本】『ティコのクリスマスプレゼント』(『アタシたちには明日しかない~Pieces of the Christmas~』より)
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今日はショートストーリーを。
先日公開した『アタシたちには明日しかない』の同年クリスマスに、スピンオフ公演をやりました。
STAR☆JACKSスタジオで、出演はファミリーメンバーのみ。
同作のメインキャラクターそれぞれを主人公に、短編で繋ぐ形式です。
本編では描き切れなかった前後のストーリーを補完的かつ発展的に描けたので、実は個人的には結構気に入ってる作品たちです。
この「ティコのクリスマスプレゼント」はほぼ一人芝居に近い形の二人芝居。
ちなみに、本作に出てくるゴードンという猟師は南部弁(青森や岩手の方言)です。
テキサス生まれで彼の英語は南部訛りが強いという設定。
そう、南部繋がりという、ただそれだけの話です。
登場人物
ティコ:ネイティブアメリカンの少女
ゴードン:テキサス生まれで南部訛りが強い猟師
『ティコのクリスマスプレゼント』
ティコ 「アタシの名前はティコ。花も恥じらう17歳。お久しぶりの方はお久しぶり、はじめましての方ははじめまして。みなさん元気ですかーっ?アタシは元気。・・・え?なんて?なんか途中変なこと言ってたって?気にしない気にしない。西部の町を牛耳るギャングのボス・クレイジー・ジョーを大激闘の末に倒したアタシたち。ロビンは亡くなったお兄さんの跡を継いで、市長になって町の立て直し。ルー・メイとジーンとアタシの三人はサンタ・ローザの町を旅立った。それが3か月前の話。途中まで三人一緒に旅をしてたんだけど、ジーンは本当のお父さん・ワイルド・ビルと本当のお母さん・カラミティ・ジェーンの出会った無法者の町・デッドウッドに向かうために北に、ルー・メイはお母さんが眠る太平洋に出るために西に、アタシは父と一緒に行った草原でバッファローに挑むために東に、それぞれ別れて旅をすることに。カンザス、ミズーリ、アーカンソー、ミシシッピ。1000マイルの旅。とてもとっても遠い道のりだけど、アタシは全然大丈夫。子どもの頃、父と旅した道だから。父は大っきなバッファローの群れにも恐れずに向かって行く、一族の勇敢な戦士だった。アタシの誇り。アタシもその血を受け継いで勇敢な戦士になる!あ、ちなみにアタシ、バッファローバッファローって言ってるけど、正しくはアメリカバイソンっていうんだ。うん、知ってる。バッファローは水牛のことで、三日月状の大きな角が特徴」
バッファローの鳴き声
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