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外資ベンチャーで新卒1年目からバンコク駐在。未経験から海外で活躍するプロマネに 〈AnyMind Group Pte Ltd.〉

海外で自分の可能性に挑戦したい。大手企業のオファーを辞退しタイで見つけたやりがい

”テクノロジー×マーケティング×エンターテイメント”をアジアから世界へ展開するシンガポール本社のIT企業 AnyMind Group。急成長中の同社タイオフィスでプロダクト開発のマネージメントなどを担当しているのが平川蓉子さんだ。もともと海外での勤務に興味があった平川さんは大学在籍時にAnyMind Groupと出逢い、新卒社員として入社。入社直後からバンコクに駐在している。人前に出ることはあまり得意ではないという大人しそうな彼女が、なぜタイという異国の地でITスタートアップに飛び込んだのか、ユニークなキャリアを歩む彼女に現在の仕事の魅力を尋ねた。


急成長グローバルスタートアップで外国人メンバーたちと切磋琢磨の日々

AnyMind Groupは2016年の創業だが、すでに世界11市場13の拠点を展開、20国籍530名以上の社員規模にまでグローバルで急拡大している。最近ではプロサッカー選手 本田圭佑氏のYouTuberデビューのサポート、YouTuberやクリエイター関連新会社AnyUpの設立など日本でも多角的な事業展開を急速に進め、認知度を増してきている。

平川さんは、同社の内定者時代にタイへと渡り、海外インターンシップのエンジニアとして業務に関わった後、2019年卒新入社員として入社した。現在は同社が展開するプラットフォーム事業のプロダクトマネージャーアシスタントとして働いている。同社は新規サービスの開発を進めながら認知度を高め、売り上げも作るというスタートアップの段階。その中で平川さんは”CastingAsia”という事業に携わっている。昨今、影響力を強めているYouTuberのようなインフルエンサーと企業やブランドなどとの架け橋になるサービスだ。一年前と今では全く状況が違う、移り変わりの激しい市場領域の中で平川さんは挑戦を続けている。

「前例のない中で、ヨーロッパやアジア各国から来ている仲間たちと切磋琢磨しながらサービスを作るのは本当に刺激的な経験です。フラットな組織なので、自分の判断が事業全体に反映されるというのは大きなやりがいです。」

そう明るく語るが、経験の浅い日本人女性が異国の地で答えのない仕事に取り組む中にはたくさんの苦労がある。それでも自分の意思決定がダイレクトに成果として返ってくることに、平川さんは大きな意義を見出しているようだ。


豪州留学中に出会ったノマドという働き方。大手EC企業の内定を辞退しベンチャーへ

大学3年次に留学していたオーストラリアで出逢ったルームメイトはノマドワーカーのエンジニア。これまで出逢ったことのなかった働き方に平川さんは大きく感銘を受けた。文系出身でこれまでパソコンとは無縁だったが、「自由に生きていきたい!」という想いのもと一念発起し、エンジニアの世界に足を踏み入れた。そこでの経験が平川さんの今の価値観を作っているという。

日本に戻り就職活動をする中で、平川さんの就活の軸は”未経験OKのエンジニア系職種での採用”、”できれば入社1年目から海外で働ける”という2点。もちろん、そんな採用を行なっている企業は多くない。しかし努力の甲斐あって、グローバルに事業を展開する大手EC企業からの内定をもらうことができた。願いを叶えることが出来た一方で、彼女の頭の中に一つの懸念が浮かんだ。

「社員数が多く、競争相手も多い大手だと私は絶対に埋もれてしまうと思ったんです。それで就活を進めていく中で最終的に出逢い、選んだのがAnyMind Groupでした。決め手は社員のインタビュー記事です。自分と同じ世代の若者が海外でバリバリ働いているのを見て、ここだ!と感じました。」

面接の機会に人事担当、エンジニア、CEOの十河氏と接する中で、採用プロセスの早さや、社員一人ひとりが仕事を心から楽しんでいる雰囲気を感じ、「ここなら成長できる!」と確信したという。


簡単ではない海外での未経験新卒。スタートアップならではの苦労も

インターン時にはWEBプラットフォームのエンジニア見習いとして働いていた平川さんだったが、入社後はプロダクトの進行管理や全体設計などを手がけるプロダクトマネージメント業務に従事することになった。1年目からグローバルでの駐在、裁量権のある業務。一見、順風満帆に見えるが、その道のりは決して順風満帆ではなかった。

「友達も頼れる人も少ないバンコクで、時には強い孤独感を感じることもありました。また、急成長するスタートアップ企業なので、教えてくれるのを待っているだけでは何もできないことを身に沁みて経験しました。」

慣れない海外生活、スタートアップならではの圧倒的なOJT中心の業務。そんな中でも彼女が折れなかったのは、同じく海外から入社してきた仲間との切磋琢磨と、自身のたゆまぬ努力だという。

「スペインやウクライナなど海外から来ているメンバーたちにいつも支えてもらっています。まだまだ実力不足ですが、仕事の合間の時間や自宅に帰ってからの時間を使って、インプットとアウトプットを繰り返し、必死で付いていっています。自分の関わったプロダクトで世界を変えていける。日々成長を感じられて、本当に毎日が刺激的で楽しいです。」

謙虚ながらも堂々と話す平川さんの語り口は「海外で働きたい」という単純な動機を超えて、覚悟を持って世界で活躍する女性の輝きが感じられた。


実力主義で評価されるフラットな組織。「後悔は全くない。これからが勝負」

AnyMindに入社して後悔は全くないと語る平川さん。その背景には実力主義で評価されるフラットな環境が肌に合っているからだと分析する。女性であることのデメリットを感じたことはなく、年齢や性別を問わず実力のある人が正当に評価されるため、どんどんやりたいことに挑戦できる環境が整っているのだそう。成長意欲の高い仲間と刺激しあってお互いを高めあうことができていると笑顔を見せる。

「この会社で得た多国籍マネージメント、急成長を遂げるアジアマーケットに対応するための素早いPDCAサイクル、スタートアップならではの枠を超えた仕事により培った問題解決能力は、この先のキャリアでも大きく活きてくると思っています。まだまだ力不足で悔しい思いもたくさんしていますが、ここでの経験は他のどんな大手企業でも経験できなかったことだと思いますし、1年前の自分と比べて成長したことを実感しています。AnyMind Groupを選んで、心から良かったと思っています。自分がどれだけ成長できるのか、これからが勝負だと思っています。」

そう話す平川さんの表情は、急速な勢いで成長を続けるアジアのマーケットの未来を見据え、期待と希望に満ちているように感じた。

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