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入社1年目で日本地域を統括。 アジアを舞台に活躍の幅を広げる 20代若手マネージャーの挑戦 〈ピンコイ株式会社〉

台湾発のスタートアップ企業を日本で展開。グローバルな環境で働くやりがい

台湾発・アジア最大級の海外通販サイトを運営する「Pinkoi(ピンコイ)」を日本に広めるべく、事業展開しているピンコイ株式会社。急成長中の同社で、入社1年目から日本地域統括マネージャーを務めているのが別所ゆかりさんだ。台湾に本社を置く同社は働き方も独特。そんなグローバルな環境に身を置きつつ日本チームを率いる彼女に、現在の仕事の魅力を訊ねた。

アジアと日本をつなぐリーダーとして活躍。日本での認知度向上に尽力する日々

2011年に台湾で設立されたPinkoiは、世界各国のデザインプロダクトをデザイナーから直接購入できる海外通販サイトを運営するスタートアップ企業だ。会員数は全世界で約300万人にも上り、台湾では知らない人はいないサービスと言っても過言ではない。そんなPinkoiが日本でサービスを開始したのは2014年。ピンコイ株式会社として、台湾・香港・中国・タイに並び、日本市場でのシェア拡大も目指している。

別所さんが同社の社員として入社したのは2018年6月のこと。現在はPinkoiを日本に広めるべく、日本地域統括マネージャーとして日本チームを率いている。業務内容は多岐に渡るが、最近では新規会員登録者数や売り上げを伸ばすための施策、国内競合他社のリサーチ業務を中心に行い、Pinkoiの認知度を高めるために日々奮闘しているという。市場は日本だが、本社は台湾。時には日本人との感覚の違いで苦労することもあるのだとか。

「私たち日本チームがターゲットとするお客様はあくまで日本人です。台湾社員と一緒にビジュアルデザインをフィーチャーする商品を考えるときは大変なこともありますが、納得できるものが出来上がるまで粘り強く話し合っています」

今ではリーダー業務も卒なくこなす別所さんだが、現在に至るまでには苦労も多かったという。

プレイヤーからリーダーへ。不安を抱えながらの新たなる挑戦

広告代理店を経てピンコイ株式会社へと入社した別所さん。台湾への留学経験があり、もっとアジアに関わる仕事をしたいと考えていたときに出逢ったのがPinkoiだったという。メディアプランナーやWebプロデューサーとして活躍してきた経験を活かし、当初はSNSマーケティングのスペシャリストとして採用された。

ところが、日本地域統括マネージャーを務めていた社員が産休に入るにあたり後任のリーダーが必要となる。当時、渋谷オフィスに在籍していた社員は3名で、そのうち日本人は別所さんしかいなかったことから自然な流れでリーダーを引き継ぐことになったのだ。そんな状況を受け、別所さんは入社から1年足らず、20代で日本地域統括マネージャーに就任した。思いもよらぬスピード出世に戸惑いやプレッシャーを感じていたという。

「私自身はリーダーに向いている人間ではないと思っていましたし、プレイヤーとして仕事を極めたいと考えていたんです。前任のリーダーが優秀だったこともあり、私にその役割が務まるのかという不安もありましたね」

別所さんは当時を振り返り、そう語ってくれた。

チームのために自分ができることを。リーダーとして芽生えた新たな意識

日本地域統括マネージャーとして就任してからは、グローバル統括リーダーを務める香港のメンバーから指導を受けた。なかでも印象的だったのが、「リーダーは教育者だ」という言葉だったのだそう。そこから「伝わる」ことを意識した指示の出し方を考えるようになり、空気を読むのではなく「言語化する」ことを大切にするように心がけた。これもグローバル企業であるからこその考え方だろう。

とは言え、リーダーに就任したばかりの頃は、仕事量が溢れていた。3名という社員の人数に対し、仕事は増えていく一方。自身もリーダーという立場でありながら、何でもやっていたという。

「当時の日本チームにとっての一番の課題は人材不足でしたから、台湾本社の社長であるピーターに直接掛け合って、『体制を整えるためにも採用活動に力を入れたい』と訴え、採用計画を出しました」

その努力の甲斐もあり、最近では社員が着々と増え仕事がスムーズに回るように。順調にチームも大きくなってきている。

「今は社員一人ひとりの役割が明確になっていますし、みんなと一緒に成長していけるという環境が嬉しくもありますね」

当初は戸惑いを感じていたリーダー業にも、今ではやりがいを感じているという。

やりがいと自由を兼ね備えた環境。一人ひとりが考えて動ける会社を目指して

ピンコイ株式会社では日本人会員をサポートするとともに、サイトに出店している日本人デザイナーのフォローや、各国のデザイナーを招待したイベント・ワークショップの開催なども手がけている。そして、それらの業務を少数精鋭で対応している。

「与えられる仕事を待つのではなく、一人ひとりが自ら考え、行動に移せることが求められています。限られた時間のなかでいかに最高のパフォーマンスを出すかが重要だと思っています」

別所さんが20代で日本地域統括マネージャーを任されたように、年齢・性別に関わらず、活躍できる場が整っているのはスタートアップ企業ならではの魅力だろう。また、ピンコイ株式会社は会社全体として「家庭優先」という文化が根付いているのも特徴的だ。実際に社員にも子育てをしている母親が多く、家庭の事情に合わせて柔軟に働いている。

「この会社に入ってからは、理不尽なことが一切なくなりました。間違っていると思うことに対しては、ストレートに『それは違う』と言える環境。自主性を持って働きたいという人にとってはぴったりだと思います」

そう笑顔で話してくれた別所さん。今後もアジアを舞台に、活躍の幅を広げていくことだろう。

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