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働くことを楽しめる、そんな大人を増やしたい。 28歳時短ワーママの会社と人にかける想い 〈株式会社プレイス&アビリティ〉

育休復帰をしやすい環境は求めるのではなく自らつくる。悩んだ末に切り開いた新たな選択

人材の確保にお困りの企業様に対し採用支援・人材紹介を行う、株式会社プレイス&アビリティ。人事部で教育体制や人事制度の構築を行う弦巻那奈さんは、現在2歳のお子さんを育てるワーキングマザーだ。大手アパレル販売から人材業界の営業、そして人事と順調に自身のキャリアを築いているように見えるが、道はいつも自分で切り開いてきたという。そんな常に“開拓者”であり続ける彼女に、現在の職務に至った経緯や仕事の魅力を尋ねた。

大手アパレル業界から飛び込んだ未知の世界。人を通じてより良い組織にするため日々奮闘

2014年、大手アパレルショップのサブ店長だった弦巻さんはBtoBの仕事への興味から、人材ベンチャーである『プレイス&アビリティ』へ入社した。2年間採用プランナーとして務め、1年半の産休・育休を経て2019年4月に復帰と同時に人事部門の立ち上げに加わった。

彼女の業務は人材育成を中心に、採用・人事制度の構築等多岐に渡る。毎日忙しい日々ではあるが、社員が最大限の力を発揮できる環境を実現したいという想いで全ての業務に全力で取り組んでいるという。0から1を作る仕事であり、成果が短期的に見えにくいため不安になることも多いようだが、自身でプログラムした研修の後に「考えを見つめ直すことができました」「アポイントを取れるようになりました」といったメールや声をもらうことが、今の彼女の支えになっているのだそう。

「忙しいことを言い訳にせずすべての仕事に本気で向き合い、とりあえずやってみる。時短だからとかママだからと自分自身を制限したくないんです。それが会社や関わる人たちにとっても、自分にとってもプラスだと思うから。」

このようなことを楽しげに話す彼女だからこそ、社員の幸せを本気で願うことができるのだろう。

転職ではなく復帰を決意。復帰後に彼女が選んだ、自分も仲間も幸せにする働き方

人事部を立ち上げようと考えたのは、ちょうど復職を考え出した休暇終了の半年前のこと。休暇前は会社を辞めることは微塵も考えたことはなかったが、少しの間現場から離れて初めて「私がこの会社で働く意味って何だろう?」と頭によぎった。

その背景には採用を担当した企業の若手が辞めてしまっていた当時の不甲斐なさや、忙しさゆえに離職してしまった仲間の存在があった。子育てと両立できる仕事なのか、もっと福利厚生の整った良い会社が他にあるのではないか。少し調べてみると時短制度やリモートワークなど職場環境の整った企業は多くあり、一度は転職も考えたという。しかし、そんな弦巻さんから意外な言葉が続いた。

「転職しようか悩んでいた時、『復帰して大丈夫?』『もっと働きやすい会社があると思うよ』という言葉を周囲からかけられて、逆に無性に腹が立ったんです(笑)。それで、今いる会社を絶対に良くしてやる!どうすればよくなるか考えよう、と思ったんです。」

この出来事が、彼女が人事部立ち上げに携わりたいと社長に申し出る一番のきっかけとなった。ベンチャー企業で人事を担当する醍醐味は全部任せてもらえることだと彼女は語る。

「自分と同じように会社を良くしたいと思ってくれるような社員を採用し、そんな仲間と働きたい。そして入社してくれた社員の幸せを、育成や制度構築を通じて作っていきたいと思っています。」

いつか社員みんなの想いを繋げたい。社員と共に成長していく人事担当者を目指して

2020年4月には20名以上の新入社員を迎え入れることが確定しており、より一層盛り上がりを見せているプレイス&アビリティ。社員数が増加するため、今後は全員の意識を統一することが課題になってくると弦巻さんは語る。その反面、人事担当者である以上は役員から若手まですべての声に耳を傾け、ニュートラルな気持ちや立場でいなければならない。

「全員の意思を統一し、『私たちはこういう組織だよ』って全員が言える状態を目標としているけれど、なかなか到達しない。どうすれば上手くいくかいままさに悩んでいるんです。」

それでも彼女は社内全体を巻き込んで仕事に取り組むことを心がけている。自分一人で仕事をするのではなく、得意分野のある社員がいれば素直に助けを借りる。それにより自分自身もそれを吸収でき、相手もアウトプットすることで一緒に成長していける。教育担当でありつつ自らも成長させていくという彼女のワークスタイルは、社員の意思統一にも今後いい影響を与えていくのではないかと感じられた。

現在、弦巻さんが人事業務全般を行う中でも特に注力しているのが人材育成だ。自身の発する言葉や取り入れたプログラムが研修を受けた社員のモチベーションや日々の行動に繋がり、いきいきと働いている姿を見ることが、今仕事をする上での一番のやりがいだと教えてくれた。

ずっと「社内初」を切り開いてきた。だからこそ今後も良いロールモデルであり続けたい

10年間で急成長を遂げているプレイス&アビリティは、2019年4月に大阪にも拠点を構え今でも成長を続けている。

「取引先の方と話をすると、『御社は営業力がありますよね』とよく褒めていただきます。一人ひとりが一生懸命で熱を持って働いているし、新規開拓に対する想いはどんな会社にも負けない自信があります。」

そう笑顔で話す彼女の言葉そのものが、企業成長の秘訣でありカルチャーなのだろう。

今年は育休から復帰予定の社員が2名、来年にはさらに1名職場に戻ってくる予定で、ワーキングマザーも増えてきた。そういう人が力を発揮できる場所を自ら開拓し、ロールモデルとなっていきたいと強く語ってくれた。実際に採用プランナー職としても、産休育休の取得も、職場復帰したのも弦巻さんが社内第一号なのだそう。こうして自ら開拓者となり働き方の選択肢を増やすことで、「個人の能力が最大限に発揮できる組織」を目指し、人事担当として日々奮闘している。

「初めてだから難しいと投げ出さずにチャレンジするのは、『弦巻さんがやっているなら、私もできるんだ!』と私を見て思ってもらいたいから。だからどんなに忙しくても頑張ります。今後は、私自身はもちろん社員全員が今よりもっと働くことが幸せで楽しいことなんだと感じてもらえるような職場を作っていきたいです。」

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