郵便局でのアドベンチャー
今日は日本に住む友人への小包を送るために、近所のPoste Italianeというイタリアの郵便局へ行った。
最近日本によく荷物を送ることが多かったので、Poste Italianeのシステムにも慣れてきたが、毎回発送手配がスムーズに行くか心配になる。
本日のケースは、窓口の担当者の方があまり荷物の発送に慣れていないようだった。
小包と一緒に窓口に到着すると、第一声目が「Madonna」。Oh my godのようなニュアンスの言葉といえばいいのだろうか。心の声が出てしまっている。
まず、日本に荷物を送ったことがあるか聞かれて何回か送ったと返事をしたら、少し安心していた。その後に、いつもはCodice Fiscale(税金等の管理をするマイナンバーのようなもの)のコピーを取っているかと聞かれて、取っていないと答えた。商用目的のものを発送する場合に必要らしいが、少し手順に混乱していたようだ。
少し時間はかかったが、全体的に丁寧な対応をしていただけたと思う。
ヴェネツィアでも何度か郵便局にお世話になったが、荷物を送るときは毎度喧嘩腰で来られて困った。書類が記載不足や内容物の確認では、何度か怒ってしまった。荷物に不備があったため私にも責任はあるのだが、横柄な返答をされることが多く、こちらも熱くなってしまっていた。
無事に発送手続きが終わっても、その後の配達状況に不安を抱くことがある。一度、荷物がイタリアから出国済みになった後の追跡ができず、2週間ぐらい過ぎたことがあった。電話で連絡してみたが、何故か現在使用できないとアナウンスがあり、通話が勝手に切られる。メールで連絡してみても、返事が来たのは結局日本に荷物が届いてからだった。荷物を紛失されたことはないが、荷物の状況が分からないのは小さなストレスになる。
日本からイタリアに荷物が来る際にも、油断はできない。一度、1か月間いつも家にいたのに、追跡では配達不可能と記載されていることがあった。何故か不在届も無かったため、自分で追跡状況を確認していなかったら、日本に送り返されていた可能性もある。
また、不在届に記載されていた番号の間違いが酷すぎて、荷物の追跡に手間取ったこともある。不在届上に、13桁の枠線があり、そこに手書きで番号を書くシステムだった。手書きなので間違える可能性があることもわかる。しかしその時のケースでは、担当者が枠線にとらわれず数字を書いていたため、14桁数字が書かれていてさらに状況が複雑であった。無事に荷物は届いたが、当時は日本に荷物が送り返される恐怖に毎日襲われていた。
ある日、Poste Italianeのページから、インターネット上でAir Way Billを自分で作成し、荷物を家まで集荷してくれるシステムがあることを知った。
これは便利なシステムだと思い利用することにしたが、想像より時間がかかった。
発送者の個人情報を登録して発送の手配を行うシステムだったが、何故か私の情報はすでに登録されていると表示され、新しいアカウントが作成できなかった。自分が忘れているだけかもしれないと思い、何度かログインを試みたが、どのパスワードでも反応無し。
次は登録を行わず発送手配を行おうとしたが、何故か私のCodice Fiscaleを入力すると、誤りがあると表示され、手続きを進めることができなかった。
結局知り合いのアカウントを使わせてもらい、Air Way Billを作成した。その後翌日の午後に集荷予約を行った。
集荷日の午前中は予定があったため外出し、午後にはずっと家で待機していた。しかし一向に集荷に来る気配が無い。結局夜まで誰も来なかったため、またその翌日に結局窓口に荷物を渡しに行くことになった。
恐らく、午前中に集荷に来たのだろう。
ネット上での発送でトラブルがあった場合、窓口では対応をしないスタンスだった。
Air Way Billの作成後に記載に誤りがあることに気づき、修正ができるかと直接窓口で聞いてみたが、ネットのことはカスタマーサービスに連絡して聞いてくれと言われた。カスタマーサービスに問い合わせると、誤ったAir Way Billを破棄して新しいものを作成する必要があると返答があった。破棄には専用の申請用紙を記載して、それをメールで送る必要があった。
ネットでAir Way Billを作成する際に、カードで支払いを行っていたため、返金先の口座を書く必要があったが、Banco Posteというゆうちょ銀行のような口座が無いといけなかった。私は持っていなかったので、これも知り合いに頼んで受け取ってもらった。返金手配は比較的早かったが、少し手間取った。