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遠い場所の盲点を自分の隣に感じる。
『ブラインドスポッティング』を見に行った。
タイトルは2通りの味方が可能なイメージのことを意味し、片方を見るともう片方が盲点となることを示している。
親友である黒人と白人の異なった被差別認識が題材に扱われている。
映画をよく一緒に見にいく友人と見に行った。
「K-POPとかなんかムカつく。韓国が嫌い。」
彼はそう言ったことがある人物だった。
安易な感情で判断し、自分が差別しているという認識があるのか定かではない。
映画を見終わった後、ぱっと話題を切り出せなかった。
差別をあぶり出す映画を見た感想を話しあいたかった。
でも、自分はその場の空気が濁る気しかせず、逃げた。
結局週末どう過ごしたかのような表面上の話で終わる。
劇中の二人のように本音をぶつけ合うことはできず、僕と彼とが抱える互いの考えは建前的な面白い話で包まれてしまう。
相手に対しブラインドスポットを残したまま。
課題に向き合わずになあなあですごす悪い癖。
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