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カオナシ=ニュージーランドの牛?
羊で有名なニュージーランドだが、実は牛も多い。
というか、僕の住む北島では、羊の大群より牛の大群のほうがよっぽど見かけやすい。
そこら中に広がる牧場には、「乳牛」も「肉牛」も放牧されているが、そのなかでも、ひときわ特徴的な牛がいる。
ヘルフォードとアンガス(またはホルスタイン)の交配種だ。
その牛の顔は、一度見たらなかなか忘れない。
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「ブラックヘルフォード」という種類のその牛は、真っ黒な体をしていて、顔だけが白い。
黒い体、に白い顔。
もとのヘルフォードが白い顔(体は茶色)をしているから、これに黒っぽい牛を掛け合わせたことで、「黒い体」に「白い顔」となるんだろう。
顔だけ白い黒い物体。
それは広大な緑の牧場の中でひときわ目立つ。
その見た目から、日本人の観光ガイドの間では、この牛は通称「カオナシ」と言われている。
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カオナシを知らない人はいないだろう。
(いるのかな?)
大ヒット映画「千と千尋の神隠し」に登場する、個性的なキャラクターだ。
真偽のほどはわからないが、宮崎駿監督は牛を見てこの「カオナシ」のヒントを得たと言う噂話が、ニュージーランドのガイドの間では有名なストーリーで、
日本からの観光客に紹介される定番ネタの一つとなっている。
カオナシといえば
「さみしい、さみしい、さみしい~」
だったが、
カオナシ(牛)の顔も、よくよく見ると、実に寂しそうな表情をしている。
日本でも有名な「ジャージー牛」(ヘッダー画像)なんかは、目がクリっとしていて、とてもかわいい。華がある。
そんなジャージーを見た後に、このカオナシ(牛)を見ると、なんとも言えぬ哀愁を感じる。。
本当にカオナシ(千と千尋)っぽい、、って、僕は思う。
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先日、ある遊歩道をジョギングしていると、すぐ脇の牧場の中にカオナシの群れがいた。
すぐ近くの距離だった。
お、と思って立ち止まると、彼らは一斉にこちらに興味を示した。
逃げずにジーっと見つめてくる。
口だけもぐもぐしながら、延々と見てる。
なんだか動けなくなってしまった。
その哀愁漂うカオナシ達の写真が・・・これ。
アップで
次に観光客にこの牛を紹介する日は一体いつになるんだろうな。。