見出し画像

カオナシ=ニュージーランドの牛?

羊で有名なニュージーランドだが、実は牛も多い。

というか、僕の住む北島では、羊の大群より牛の大群のほうがよっぽど見かけやすい。

そこら中に広がる牧場には、「乳牛」も「肉牛」も放牧されているが、そのなかでも、ひときわ特徴的な牛がいる。

ヘルフォードとアンガス(またはホルスタイン)の交配種だ。

その牛の顔は、一度見たらなかなか忘れない。


**

「ブラックヘルフォード」という種類のその牛は、真っ黒な体をしていて、顔だけが白い。

黒い体、に白い顔。

もとのヘルフォードが白い顔(体は茶色)をしているから、これに黒っぽい牛を掛け合わせたことで、「黒い体」に「白い顔」となるんだろう。


顔だけ白い黒い物体。

それは広大な緑の牧場の中でひときわ目立つ。

その見た目から、日本人の観光ガイドの間では、この牛は通称「カオナシ」と言われている。


**

カオナシを知らない人はいないだろう。
(いるのかな?)

大ヒット映画「千と千尋の神隠し」に登場する、個性的なキャラクターだ。


画像1



真偽のほどはわからないが、宮崎駿監督は牛を見てこの「カオナシ」のヒントを得たと言う噂話が、ニュージーランドのガイドの間では有名なストーリーで、

日本からの観光客に紹介される定番ネタの一つとなっている。


カオナシといえば

「さみしい、さみしい、さみしい~」

だったが、

カオナシ(牛)の顔も、よくよく見ると、実に寂しそうな表情をしている。


日本でも有名な「ジャージー牛」(ヘッダー画像)なんかは、目がクリっとしていて、とてもかわいい。華がある。

そんなジャージーを見た後に、このカオナシ(牛)を見ると、なんとも言えぬ哀愁を感じる。。

本当にカオナシ(千と千尋)っぽい、、って、僕は思う。


**


先日、ある遊歩道をジョギングしていると、すぐ脇の牧場の中にカオナシの群れがいた。

すぐ近くの距離だった。

お、と思って立ち止まると、彼らは一斉にこちらに興味を示した。

逃げずにジーっと見つめてくる。

口だけもぐもぐしながら、延々と見てる。

なんだか動けなくなってしまった。


その哀愁漂うカオナシ達の写真が・・・これ。


画像2


アップで

画像3


次に観光客にこの牛を紹介する日は一体いつになるんだろうな。。


いいなと思ったら応援しよう!