天才じゃない画家のライフハック
イメージがいきなりポンと出てくることは珍しい。
"ポン"ならわかるが"ポンポン"でてくる人は何かしらの代償を支払っているか天才かのどちらかだ。
そして、少なくとも私は天才ではなかった。
とはいえ、凡人が凡庸に生きていてもつまらないので、僕がその発想の起源についての研学をしてゆく中でいくつかの発見をかんたんにまとめてみた。
それはまるで畑のようだった。
以下は"発想を育てる畑の耕し方"の覚え書きである。
①質の良い土壌(心身が適当な状態)
Health is better than wealth.健康は富に勝る。
土台は健康第一であるということだ。仕事でも遊びでも、何事も健康であるから出来ること。体を壊して寝込んでは何も出来ない。健康的な体づくり、体調管理はすべてのベースとなるものである。が、芸術活動と呼ばれるものに関しては例外が存在する。それは表現者の主張次第によっては身体及び精神状態が健常でないとされる状態だからこそ産み出される作品も確かにあるということである。
ぼくはいわゆる夜型だ。起床はだいたいみんなが昼メシを食べ終わって午後の仕事にとりかかる頃だ。1日1~2食で就寝は翌朝。できれば10時間は睡眠時間を確保したいのだがそうもいかないのが現状。お天道様が出てる間は買い出しや運動などなにかと理由をつけて外に出ることにしている。
②太陽(インプット)
インプットもまた必要不可欠な要素だ。それは日常でなにげなく視界に入ってくる物質や、口にも文章にもしないくらい無意識に考えてるような事柄でよい。それらで脳を満たす。これは用量が大事だ。情報処理能力が長けている人間はいいが、金魚鉢くらいしか脳のキャパシティが無いようなぼくのような人間は一定期間内で摂取から消化できる量が限られているので、ある程度太陽を浴びたら確実にエネルギーに変換できるまでの合成期間を設けている。
③水
水は1日2リットルのめ。寝起きにコップ2杯。煙草をふかしながらもう1杯。珈琲をのむときもアルコールをのむときも大きめのグラスに水を1杯用意しておくといい。水道水をたくさんのんだからといって早死にした人を聞いたことはない。鉄のヤカンで沸かした白湯は鉄分が含まれているらしい。単3電池のプラスの方を舐めたみたいな味で美味しくはないけれど。
④肥料(嗜好品、他)
うまくいかない時は大抵雑念が多い。そこで肥料の量の問題があがる。はじめのうちは目分量ではなく、できれば時間をかけて自分に適した量を把握してゆくことが好ましい。例えば、雑念はアルコールで一時的に飛ばせるが、雑念以外のモノまで飛んでいってしまったら本末転倒である。朝方、唐突に釣りをしに行き、そのまま海に転げ落ち、パニックになった挙げ句、浅瀬で溺れかけたのは記憶に新しい。また肥料にはこだわりたい。僕の苗のコンディションは一定のリズムで変化しているので、随時、それに見合った肥料を的確に選びぬく能力を養う意識で生活できえうように心がけている。また、肥料は時に強力なものもあるので手段と目的があべこべにならないよう注意したい。