幡野さんの色だった。
幡野広志さんに写真を現像をしてもらった。
骨折をされて(お大事に……!)、それをきっかけにできた時間で誰かの撮った写真を現像してコメントを添えて返すというた企画。タイムラインに流れてくるDMのコメント、わかりやすいのにその人に合わせたことばの選び方、むむうと唸るおもしろさで読んでいた。今は #誰かの写真を現像して恥ずかしいコメント一緒に返送した のハッシュタグでまとめられている。
読みながら、ふとわたしも送ってみようかな?という気持ちが湧いてくる。
(写真撮る方でコメント読んでた人ならわかってくれるはず……!)
夜、押し入れに突っ込んだまま忘れてたようなハードディスクの宝物を見返して、「ああ、この時こんなだったなぁ」とか「大きくなったなぁ……」とか話して、20枚選んでまとめる。もう素敵な時間だった。
子どもが生まれるちょっと前、入門機の一眼レフカメラを買って、詳しい友達に設定してもらったままにしていて、なんで同じ名前のファイル2つあるん?バックアップ?って思ってたくらいなので、今回現像いただいた写真を見てめちゃくちゃびっくりしたし、現像すごい。現像、すごい。現像、すごい!すごかった。写真って、すごい。
撮りたい気持ちがぐんぐんのびるようなコメントを返送いただいたので、振り返りと一緒に残します。
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データを開いたら
ある日の逃げ切れなかった残業終わりに、なにげなくツイッターを開いたらDMが入っていて、なんと送ったデータを現像の返送だった!送った翌日!!!!えっ、はやい!!!!ランダムにされていると書かれていたので、いつでもうれしいし何ならされなくても仕方ないしでもちょっとドキドキとと思っていたので、テンションで一気に背筋が伸びた(気がした)
スマホでデータ見れるのかな?なんかいけそうだな……とデータを開いてみたら、
幡野さんの色だ!!!!!!
と、感動してしまった。
(すみませんすみませんすみません……!!!自分の撮ったやつだし、めちゃくちゃ失礼なこと言ってるかもしれないし、自分のこと棚にぶちあげ承知で、でもやっぱりそう思った。)
これ撮ったのわたしなんですね?うそ、魔法??
現像ってすごい。
もうまったく違う写真だし、もちろん技術的なこととかすべてに天地の差があるんだけど、写真って現像する人の色がすごく出るんだ。撮った私より世界が鮮明。なにこれ。すぐに奥様へラインして、「すげぇぇええ!」となった。奥様もなった。
帰り道、「ふぁ〜!」と唸ったり、家について二人で見て、あ!この時こんな感じだった!と思い出が鮮明になったり、すごくたのしかった。
あとRAWデータがあれば、技術の進歩とともに現像も変わっていくらしい。未来へ残るデータや……。設定してくれた友達にも感謝だった……。ありがとう……。
現像すごい。現像、すごくない?
現像って、正直あんまりわかってなくて「これ撮ったとき、ちょっと暗くなっちゃったんだよな」で明るくしてみたりして、でも結局カメラが作るJPEGのほうがなんかよく見えるからやめちゃってた。
でも、下書きなら何度も色を塗り替えしたり、違う考えで塗ってみたり、たのしそう。
なにより写真が生まれ変わるって感じ、すごかったので自分でも少しずつやってみたくなった。
データからこんなことまでわかるんだな……!!!!
いただいたコメント、リアルに膝を打つときってあるんだなっていうか、ポンと腹落ちというか、わかりやすくてびっくりした。
たしかに「写真は余白〜」的なアドバイス?に覚えがあって、被写体はレンズの左右の線あたりにしてました。(考えずに撮っていて恥ずかしい……)
眼で見てるものを残したい。たしかに。
もし自分の眼がカメラだったら、この写真にはならないはずだから。まっすぐ撮りたいを撮る
ほんとは撮りたい構図やイメージを明確に持ってシャッターを切るのだろうけど、ちょっとまだ難しいので、いただいたアドバイスをもとに中心にして撮ってみようと思う。
あと、レンブラントの画集を速攻でポチって仕事帰りに眺めてる。たのしい。
えっ、隣にいました?!?
レンズも仰る通り、さしあたり買ったズームレンズをそのまま使ってて(写真家さんなら当たり前かもしれないのですがデータからそういうことまでわかるのか!!!すごい!!!!まほうつかいてきななにかか!?と驚いた)、ほんと図星のど真ん中、ロックがかかる初期位置か、最大かでほとんど撮ってた……。えっ、隣で見てました!?的なびっくり。すごい。
機材のこだわりとかわかる人の使い方とかってかっこいいなぁと思っていたのだけど、なんだかこう「あっ、そうだわ。特にこだわりないな。」って納得してしまった。撮りたいと思ったらパッと撮れるのが好きな気がするので、単焦点のレンズ調べてみてる。
すごくいい失敗
(よくわからないまま撮ってたから当たり前なのだけど)写真、「これは成功だなぁ〜!!」みたいなのが撮れたことなくて、もしかしたら写真を撮り続けるってそういうものなのかもしれないけれど、すごくいい失敗ですっていってもらえたの、うれしかった。
この写真は、父がフィルムカメラで昔使ってたマニュアルのレンズを譲ってもらったものをつけて、外で走り回れるようになった頃の息子くんと散歩したときに撮ったもの。設定もピントも全然上手くいかなくて、焦りながらとにかく撮って、しかも息子くんはなんでも興味津々で、うしろを追いかけて、笑ってた時間だった。
たぶん、うちの子はゆうくんと同い年か一つ違いくらいだと思う。
あれから弟くんが生まれたこともあって物理的に一眼レフを持ち歩くのが大変でスマホばかりになりがちだったけれど、やっぱりカメラで撮る写真って、撮る方も写ってくれる方も切り取り方が違う気がした。ああ、撮れるのは今だけなんだなぁ……。幡野さんだってシャッターを押さなくなっていくんだなぁって。
さびしくて、でもよろこぶこと。
これからどんどん減っていくシャッター回数、やっぱり残すなら上手くなりたいし、大切にしながら撮っていきたい。現像もっとやってみよ。
(と思いながら撮って現像してみてるけど、やっぱりすぐには上達しないからちょっとずつがんばりたい!たのしいぞ!)
あらためて、幡野さん。
いただいた言葉、まほうつかいのことばでした。
素敵な時間をありがとうございます。これからも、たのしみながら撮ります!!!
おわり。
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待てうかつに近づくなエッセイにされるぞ あ、ああ……あー!ありがとうございます!!