スーパーのたまごぜんぶ買って最強の卵かけごはん用たまごはどれかを決める。
息子が卵かけごはんにハマった。
卵かけごはんはすごい。卵、お醤油、ほかほかごはんの黄金三銃士。それだけでつくれる。なんてこった……。あんなに簡単レシピなのに、ほぼ失敗なし神仕様。すごい。
そして自分でつくるから、好きなだけ自分好みにカスタムできるリアルタイムエンタメ感。神。食卓に降り立った神。食の細い息子くんも卵かけごはんならバクバク食べてくれる。ありがとう卵かけごはん、ありがてぇ……!!!
そう、少し前は卵がなかった。まじで全然なかった。スーパーでもコンビニまでも売り切れの嵐。
あたり前についている冷蔵庫のたまごポケットがいつまでも補充されず、カタカタ……と物哀しい音を出していた(気がする)。
卵は長らく物価の優等生と言われてきた。いろんな人のいろんながんばりで食卓に届くいっこのたまご。しかし、生で食べられるほど新鮮で安全なたまごがいつでもスーパーにあるってほんとにすごいことなんだよな……。
しばらくして帰ってきた卵たちは、肌感やっぱりちょっとお高いままなんだけど、たぶんこれが適正なんだろう。たまご農家さん、流通さん、スーパーの方ほかみなみなもろもろに感謝しかない……!!ありがてぇ……!!!!
息子くんがピッカリーンとまっさらになったお茶碗をかかげ「おかわりしちゃおっかな〜」と殊勝なことを言うもんだから、こころの中の武将が「火の如く山の如し、皿まで食らえ〜〜〜!」と号令する。どんどん食べぇい。人類親連合、みなみな子がたくさん食べるとうれしいのだ。
卵かけごはん、ありがてぇ〜〜〜……!!!
卵かけごはんにはいろんなバリエーションがある。まるで海よりも深い懐の大きいごはんである。刻み海苔、納豆、おネギにかつおぶし。ちょっとお漬物を刻んでもいいし、キムチもおいしいし、調味料もどれとも合う。すべてを受け止め、なお広がるまさに無限大な夢。パパンの推しはごま油と塩だぞ?いつかやってみてほしいぜ。その日の気分で味変できるのも最高。あらためて、まじで卵かけごはんすごすぎるな。
でも、未就学児にはまだまだむずかしいみたい。辛かったり、味が濃かったりすると途端に食べられない。故にまだ、黄金三銃士のお膝元である。無限大な夢のはじまりも、みんなすべてここから。卵、お醤油、ほかほかごはん。この先に広がる那由多の卵かけごはんライフに思いを馳せながら、そのスタートラインをできるだけいい感じにかためてあげたいと願う……。
そう、えらい人は言いました。
一日だけ幸せでいたいならば、散髪にいけ。
一週間だけ幸せでいたいなら、車を買え。
一年だけ幸せでいたいなら、家を買え。
そんなことより、たまごこだわれ。
この世には卵かけごはん用たまごという人類の業、欲望の上澄みの化け物みたいなものもあるらしい。そんなん絶対やん、おいしいやつやん。100パー完全無欠のロックンローラーやん。
でも、そうじゃない。そうじゃないんだ。卵かけごはんは、あくまで平日の装い。いつもの幸せの延長なんだ。ちょっと背伸びで届く範囲まで、日常の中にある幸せの化身であるべきなのだ。いてほしいのだ。
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というわけで、近所のスーパー(西友)に走り、たまごをぜんぶ買って我が家の最強卵かけごはん用たまごを決めました。
オラ、ワクワクすっぞ!
出陣じゃ〜〜〜!!!
それでは、どうぞ!
エントリーNo.1 うまみの白たまご
トップバッターは慣れ親しんだいつもの味、ということで西友のプライベートブランドお墨付きの『うまみの白たまご』
さっと混ざってすぐにいつもの味。淡白だけどスッキリ食べれる家計の味方やで。いつもありがとうございます……!さいしょはいつものスタート!この味を起点に食べていくぞー!
こんな感じにそれぞれの第一卵遭遇印象と感想を書きながらどんどん食べていきます!よし、次!
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エントリーNo.2 森のたまご
二番手はどこのスーパーでもよく見かける『森のたまご』
まあぶっちゃけ混ぜちゃえば大して変わらんやろ……とこころの何処かで思ってたのを打ち壊し、食べ比べてみるとけっこう違う……!プライベートブランドよりもたまごの味がしっかり、でもサラサラ感は残ってる。まじで味違うんだな……と謎に感動したぜ……。森のたまごは賞味期限長めなのもポイント高し。
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エントリーNo.3 ヨード卵・光
三番手に大本命の『ヨード卵・光』をチョイス。
ヨードらん、ひ・か・り♪でおなじみ、みんなの憧れお高級たまご。高級感あるのに、いつでもスーパーにいてくれる庶民派スーパースターの立ち居振る舞いが照りに出てるな。
味は濃厚で一口目から「うまい!」ってなれる卵感。割ってくれたシホさんいわく「殻が違った」の感じ、さすがです。
米粒の逃げもほぼなくて、包容力がすげぇ〜〜〜!!!まぜるだけでうまい、もうしあわせな気持ちになる……。さすがです。
コク3.5倍は、伊達じゃない!
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エントリーNo.4 全農とくたま
どんどんいくぜ〜〜〜!
四番手は全農の『とくたま』
なんと飼料から卵かけごはんに適した配合らしい。えっ、飼料から!?
赤みが濃い黄身でめちゃくちゃ濃厚なのかなぁと思いきや、もったり来たあとは意外にも後味スッキリ。卵かけごはん最適配合、すごいな……。めちゃ違うじゃん……!!これは見かけたら一度は試して欲しい系のやつだった……!!ぜひ……!!!
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エントリーNo.5 ノーブランド
濃厚が続いたので、お次はどこのスーパーにも必ず存在する『ノーブランドたまご』
ノーブランドは地域やスーパーの特色も出やすいので、完全参考値&箸休めです。
ブランドたまごと比べるとやはりサラサラ系で薄く感じるんだけど、その分いろんなバリエーション試したりチャレンジするには名脇役に徹してくれてよき……!!この安心感たるや、いつもありがとう〜〜〜!!!!
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エントリーNo.6 榛名山麓濃い平飼いたまご
スーパーに必ずひとつはある、どこかの地名が冠された高級感あるたまごラインナップ。筆頭の『榛名山麓濃い平飼いたまご』がエントリー。名前においしそうなのぜんぶ載ってる感、そういうところ好きだぜ……!!
ずっしり濃い〜を想像してたのだけど、意外にも濃すぎず後味もスッとやさしい。これはうまいたまごだなぁ〜〜〜!旅館の朝食で出てきてほしいやつだこれ!!
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エントリーNo.7 輝き、美食、濃厚なコク
ラストの錦を飾るのは『輝き、美食、濃厚なコク』名前なげぇ〜〜〜!!!しかし、それに恥じない派手なパッケージの黒。コーナーでも目立ってたぞ、いいね!!!
ドンと派手に来るかと思いきや、お味はかなりのバランサー。森のたまごに近い、でも味は上位互換でサラサラ感も残ってて……!!いろんなトッピングまぜてもいい感じにまとまりそうでよきだぜ……。
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それぞれの推し……果たして優勝は……!?
すべてのエントリーを終え、パンパンのお腹を抱えた我らはそれぞれの推しを伝え合いました。
意見は割れました。息子くんは『ヨード卵・光』推し。理由は「おいしさ一万点!!!」と、シンプルながら最強のカードを繰り出してきます。
シホさんは『輝き、美食、濃厚なコク』推し。日常使いの上位互換、トッピングバリエーションにも対応できるサラサラ感も持ちつつ濃厚さも増してるのが高評価。
野やぎの推しは『とくたま』ザ★卵かけごはんの濃厚さは唯一無二。どっしり構えてぇ〜〜〜ってときはとくたま一択感ある。
議論は宙を舞い、これはどうだっけ?あれはどうだったっけ?と味見を繰り返すうちにパンパンになる腹、しかき背には変えられない。納得いくまで試そうとしているうちによくわからなくなり、いったん落ち着こう……とこころの中の仙道がツンツンヘアーで指を立て、息子飽き、再度帰還のち紛糾したのです。そして、ほんとに落ち着いて一番よかった卵かけごはん用たまごを考え抜いた結果……、、
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優勝は……🥁
ヨード卵・光〜〜〜!!!!!
やはり長いものには意味がある。決め手は卵をしっかり感じる濃厚かつトッピングバリエーションにも名脇役になるバランスのよさ。割った瞬間の音から違う、コンコンからはじまる特別感。そしてまぜたときの米粒の逃げない感がすごい包容力でした。往年の大御所は存在感が違った。
ヨード卵・ひ・か・り♪ごちそうさまでした!!!
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おわりに
ふだん食べてる卵かけごはん。正直大して違わない(もしくは違いわからない)とか思ってたのだけど、比べてみると全然違っててたのしかった!
息子くんもだいぶたのしんだみたいで、「やっぱりつぎからヨード卵だなぁ〜〜〜!」とか申しておりました!毎回は無理や!
今回、売り切れやラスワンのやつは買い占めにならないようにやめたので、今度また追加でやってみよ!数百円でかなり特別感。ちょっと元気出したいとき、平日の装いで贅沢感じたいときは、ぜひぜひたま変も試してみてください〜〜〜!!!
それでは!
おわり。