「恋したい」VS「恋してしまう」
校舎のベランダから
校門へと流れ行く学生達を眺めていた
あのこいいんじゃない
シャープなあごとメガネ
とりあえず 目で追いかけ始める事にした
雨のためバスで下校
そのこはピアノを弾きそうな手で
濡れた傘を握っていた
同じ方向だったんだ
メガネの中では 目を細め微笑んでいた
地図で家を確かめ家を見上げると
ピアノが響いてきた
花粉症のためマスクをする
その姿をみかけたのを最後に
淡い恋心を卒業していった
若い男というだけで 何騒いでんの
何故かタメ口をきいてくる
綺麗だとか可愛いとか
微妙なニュアンスを交えながら
メガネの中の目は細くつりあげ
微笑んいた
私が握りしめた小さな右手の反対側の左手を
ピアノを弾いてみせた手が握っていた
もうちょっと痩せてたらね
と言われ
その後痩せていく事も知らず
花咲く前の濡れた桜の枝の下で
抱くつもりのなかった恋心を卒業していった
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ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?