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原資別に支援を考える〜公金(助成金・補助金)か、寄付型か、株式会社か、ボランティアか

先日、当事者が発案・企画・進行された、類を見ないとても有意義な支援企画に参加してきました。
主催は家族会で、負担は家族会持ち、原資は会費や補助金だったことと思います。

ただその当事者の方は、生活保護を受けながら普段から画期的な活動をされています。
対面の会あり、オンラインの会あり。もちろん無料です。つまりボランティアです。(会場費や印刷代、諸々の経費はあると思いますが、それは献金制という形で何とか運営されているようです。)

かたや私の関わったことのあるNPO、ひとつは「本事業が次年度も事業継続かどうか」(つまり助成金を継続して受けられるか)によって、雇用条件が変わってくることを法的文書ではしきりに表明し、
でも上のクラスの職員は、NPOの平均報酬よりはとても多い報酬を得ています。

そして事業の内容としても、利用者の気持ちに寄り添うと言いながら、実際はその記録を取ることにとても執心していて、本人との話より、詳細に記録を取ることに、とても労力を割かないといけない感じです。データは助成金申請においてとても重要だから、と勘ぐってしまいます。

利用者に適切な連携先や、情報提供などをすることで状況を変えることより
否定も肯定もせず、本人の心を深く掘り、自分で答えを導き出せるようにする、その方針一辺倒でした。
ある意味、その方針に則って、長く続けていれば、あまり研鑽や努力はしなくてもよさそうな…SVなど、そのような感じの方も見受けられました。

もうひとつ、別のNPOは、今は公金が原資ですが、逆に助成金、さらには寄付にも頼りたくない、と株式会社も立ち上げて、両輪でやっていこうとしているところでした。
株式会社は、そのシステムを自治体などに利益を得て提供するという形。
トップはドライです。生きづらさの支援をしたいというよりは、経営者として成功したい、影響力を持つ人物になりたい感があります。

そして、直接中で関わったわけではないですが、自ら寄付型とうたっている、その原資の多くを、たくさんの個人、企業からの寄付で運営されているNPO。
実は私もこのNPOの、わずかながらマンスリーサポーター、つまり毎月継続しての寄付をしています。マンスリーサポーターだけで数千人います。

ここは、まわりを巻き込んで、社会問題を解決していきたいという思いの強いところです。
ほんの僅かな寄付なのに、利用者にそれがどう使われたかのレポートが、詳細に頻繁に来ます。
寄付をした側にも、とてもそれ以上のリターンを感じる、Win Win Winな気持ちになれます。

考える、と言いながら、自分の私情的な考えも含んだ、あまり公平な見方ではないとは思います。

ただ、全てがそうとは言わないまでも、何かここに表れているものもあるような気がします。
漠然過ぎてごめんなさい。
考え続けたいと思います。

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