「入籍報告」で感じたこと
(下書きに書き溜めていたものを、今更時差投稿です)
2023年、11月の或る土曜日。
どんよりとした雲が空を覆い、今にも雨が降り出しそうな曇りの日。
わたしはパートナーと婚姻届を提出しました。
入籍したその日は、両親にだけ無事入籍したことを報告し、
パートナーとの時間を過ごすことに集中しました。
昨今、一般の人でもSNSで入籍報告することが当たり前になっていて、友人や知人の結婚報告を目にする機会が増えましたが、わたしはSNSでの報告は絶対にしないと決め、知らせたい人に直接、その人に向けた文章を書いて報告したいと考えていました。
入籍から数日後、会社に出勤する電車の中、休みの日、歯医者の待ち時間、
色んなスキマ時間を使って、自分が入籍したことを知らせたい人ひとりひとりに連絡をしました。
私が思っていた以上に、素敵な言葉をかけてくれて、喜んでくれて、ギフトまでくれる人もいて…温かすぎる反応が返ってきて、幸せな気持ちをたっくさんたっくさん貰いました。
その多くの人たちが、自分の学生時代に関わった人達で、多くの時間を一緒に過ごした人たちで…自分の過ごしてきた学生時代を振り返る機会にもなったし、友達の存在の大きさを改めて実感した瞬間でもありました。
上京してきて6年目。東京で迎える6回目の冬。
社会人になり仕事が中心の生活になって、パートナーが出来て、パートナーと過ごす時間が増えて…連絡が疎かになっていた自分に対して、変わらない愛をくれる人達に申し訳なさとありがたさを同時に感じました。
社会人の年数が増えていくごとに自己肯定感が下がり、人と会うことを避けることが増えた自分にも、こんなに温かい言葉をくれる人達が居たんだと思うと、何だか泣けてきて…
入籍した日の日付に対して、「ポッキーの日だ」、「ゾロの誕生日だ」、「素数が並んでる」、「ちんあなごの日だ」、「自分の結婚記念日と近い」といった多種多様な反応を受けて、それぞれの個性を感じ、それぞれの愛のカタチが垣間見えて、面白く、また幸せな気持ちになりました。
「毎日が楽しくて最強メンタルだった学生の頃の自分に戻りたい」と度々思ってきましたが、過去に戻ることは出来ないし、今からでも自分の心の持ちようで変われるのでは?と前向きに考えられる兆しが見えてきました。
この「入籍報告」をきっかけに、前向きになれるような、そんな気がしてきました。報告に対して温かい返事をくれる人達が居ることに感謝。出会えたことに感謝。わたしも温かい気持ちを届けられる人になりたい、と思った、2023年の冬でした。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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蒼
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