2023.8.15 写真詩
今日の写真詩はこちら。
あなたが求めるのなら
私はあなたの薬になります
熱に燃える血を鎮め
眠れぬ夜を癒しましょう
あなたが求めるのなら
私はあなたの毒になります
ひと夜の恋の熱情で
心の底まで冒しましょう
あなたが求めるのなら
私はあなたを忘れます
熱を忘れた愛の果て
赤の他人に戻りましょう
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解説
藪萱草は漢方として、止血や消炎、不眠などの治療に用いられる薬草なんだそうです。しかし目が覚めるような橙色の花からは、虫を引き寄せる灯りのように、愛を求める人を引き寄せる何かを感じます。
それは安心感なのか、優しさなのか、憂いなのか。
それでも、どんな薬も過ぎれば毒になるように、癒しや愛も過ぎれば相手を壊してしまう。橙色の花はそれをわかっているから、全てを相手に委ねているのかもしれません。自分は通り過ぎられるだけの花でいいと。
自分の性質を愛の向くまま自ら振るえば毒になってしまうからと、必死に愛することを抑えているのかもしれません。
それもまた、ひとつの愛の形なのでしょうね。
あなたは愛する人の薬になりたいですか?毒になりたいですか?それとも翅を休めるひと時の花になりたいですか?
まつかほ
藪萱草の花言葉: 「愛の忘却」「悲しみを忘れる」「憂いを忘れる」
別名「忘れ草」
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