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[カンボジア日記🇰🇭]ボランティアで子ども達から学んだこと~年を重ねても遊び心を忘れない~ #31
[カンボジア日記🇰🇭]では筆者がカンボジアのボランティアに参加して、気づいたこと、感じたことについて書いています。筆者は現在大学4年ですが、カンボジアのボランティアには大学3年の2月、4年の11月に、それぞれ1か月間参加していました。
1.導入
僕は大学3年の2月、大学4年の11月に、それぞれ1か月間、カンボジアのボランティアに参加していました。ボランティア内容は、首都プノンペンから離れた場所にある小学校で、英語指導をするという内容でした。1回目は主に6年生、2回目は学年問わず参加する生徒に合わせて、英語の指導にあたっていました。
これまでの[カンボジア日記]は以下のURLからご覧になれます。
さて、今回の記事では、僕がボランティアを通して子供たちから学んだことについて書いていきます。
2.ボランティアを通して子ども達から学んだこと
ホームステイ先から徒歩10分ほどの小学校で英語指導をしていたこともあり、帰り道が同じ子ども達も何人かいたので、授業後は一緒に帰っていました。
徒歩10分なのですぐに家に到着できます。
ただ、みんな真っ直ぐ家に帰ろうとはしない。
道端に咲いている花や虫を見つけては、捕まえようとしたり、
「これ英語で何て言うの?」と聞いてきます。
正直、僕としては、それまで2時間の授業をしていたので、疲れています。
そして、授業中は、飽きたらトイレに行ってしまう子供たちとの闘いの日々。
「今度こそはみんなが面白いと思うような授業を作るぞ!」と思って、授業準備をするのですが、実際に授業をすると思うようにいかないことがほとんど。
飽きたらトイレに行くし、気づいたら生徒同士で喧嘩が始まっているし、お菓子を食べ始めるし…
毎日そんな調子なので、授業後は疲れ果てていました。
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真っ直ぐ家に帰りたいなと思うのですが、一応先生なので、みんなに付き合います。
「この花は〇〇だね」「この虫は〇〇っていうんだよ」といった感じで、答えていきます。
ただ、色々な質問が来るので、自分でも答えられないような質問が飛んでくることもしばしば。そんなときは一緒に「これは何ていうんだろうか?」と考えたりします。
そうやって子ども達と一緒にいて、ふと、感じたことがありました。
それは、
「自分は先のことばかり考えていて、近くのものに目を向けていない」
ということです。
僕も小学生の時は、落ちているどんぐりを拾って親に見せたり、果物を持ち帰ったりとみんなと同じようなことをしていたなーと我に帰りました。
「いつから、近道を行くようになったのだろう?」
子ども達と一緒に時間を過ごす中で、知らないうちに身近なことに疑問を持つことを忘れていました。
当然、大人になるにつれて処理する情報も多くなってきます。そんな時に、花や虫の名前を気になることはないでしょう。
知ったとしても、日々の生活に役立つことはほとんどないので。
ただ、子ども達のように、たまには、後先考えず、目の前のことに夢中になるのも必要だなと思いました。
年を重ねるにつれて、結果を急いで最短距離を選びがちですが、些細なことに目を向けることでヒントを得られることもあると考えます。
3.失敗を恐れない子どもたちのチャレンジ精神
そして何より、子ども達は英語を使って積極的に僕に話しかけてきます。
「Teacher, this?」といった感じで、拙いながらもジェスチャーを交えながら質問してきます。
授業には全然集中してくれませんが、わからないことがあれば英語でコミュニケーションを取ろうとするので、少しは英語指導が役に立っているのかなと感じています。
母国語でない言語を話すのは、簡単なことではありません。
僕は現在、カナダのバンクーバーに留学していますが、強くそのことを感じます。ただ、子ども達は、わからないことを伝えるために一生懸命、英語でコミュニケーションを取ろうとしてくれている。
僕はこうした子ども達のチャレンジ精神を見習う必要があると感じました。先のことを考えても何が起こるかわからないので、「まずはやってみる!」を常に心がけておこうと思います。
4.これから年を重ねていくうえで意識しておくこと
最後に、これから年を重ねていくうえで意識しておくことを書いていきます。
ボランティアを通して、子ども達の興味関心の強さや、チャレンジ精神を見てきました。
そうした子ども達の姿を見て、自分の考えに限界を設けてはダメだな感じました。
損得で考えることも時には必要かもしれませんが、全て損得勘定で動いていたら、人生が味気ないものになってしまう。
僕は今、カナダにいますが、この経験がどう次に生かせるのか、そのことばかり考えています。理想と現実の差を埋めようと結果を急ぐ。
もちろん、次につながる行動をすることは大切ですが、子供のような好奇心を持って、目の前のことに夢中になることも同じように大切だと感じます。
この記事は、これから歳を重ねていく自分に対しての戒めとして、忘れないように読み返したいと思います。
おわり