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[カンボジア日記🇰🇭 ]英語の先生をしてみて~先生の見方が180°変わった~ #30
[カンボジア日記🇰🇭]では筆者がカンボジアのボランティアに参加して、気づいたこと、感じたことについて書いています。筆者は現在大学4年ですが、カンボジアのボランティアには大学3年の2月、4年の11月に、それぞれ1か月間参加していました。
1.導入
僕は大学3年の2月、大学4年の11月に、それぞれ1か月間、カンボジアのボランティアに参加していました。ボランティア内容は、首都プノンペンから離れた場所にある小学校で、英語指導をするという内容でした。1回目は主に6年生、2回目は学年問わず参加する生徒に合わせて、英語の指導にあたっていました。
先生として小学生たちと接するわけですが、率直な感想は、
「めっちゃ大変」
です。
授業準備から実際に授業をするまで、そして授業が終わった後も「明日はどんな内容にしようか?」と毎日、頭を悩ませます。特に僕の場合は、教員を目指しているわけでも、塾講師経験があるわけでもないので苦労しました。授業の組み立て方や教授法、子供たちの疑問を分かりやすく解決するなど、できないことがたくさんありました。そして、「人に教える」という初めての経験が、異国の地で第二言語の英語を教えるというなかなかチェレンジングなものだったので余計大変でした。
2.カンボジアのボランティアに参加した背景
ここで、ちょっとだけ、僕がカンボジアのボランティアに参加した背景を書きたいと思います。
海外ボランティアに参加したのはカンボジアが2回目で、最初のボランティアで行った国は大学2年の春休みに参加したフィリピンのセブ島でした。
セブ島では、主にスタディーツアーのような形で参加しました。墓地で勉強する子ども達、川の上で生活する人達、孤児院、ごみ山などを訪れましたが、そこで、見た景色というのは全てが衝撃で日本には無い光景が広がっていました。セブ島のボランティアは僕が国際支援に興味を持ったきっかけでもあるので、いつかnoteに書きたいと思います。
ただ、セブ島でのボランティアは1週間だけだったので、僕が見た景色もほんの一部にすぎません。なので、他の国はどんな状況なんだろうか?世界にはどんな教育問題があるのか?気になっていました。カンボジアの英語指導ボランティアに参加した理由はそういった背景があります。
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3.先生って大変
話を戻しますが、そんなこんなで始まったカンボジアでの英語指導には苦労しました。ただ、子供たちは当然、先生としてボランティアに参加する僕らのことを見ているので、ちゃんと授業を作らなければいけません。
日々、「どうすればみんなが楽しめるような授業を作れるんだ?」と思いながら、過ごしている中で、ふと気づいたことがあります。
「先生ってこんな大変なことを毎日やっているのか」と。
しかも、ただ授業をするだけでなく、生徒の進路相談にのったり、部活動の顧問をするなど、先生が抱えるタスクは膨大です。
短い期間ですが、「先生」を経験したことで、今ままでは感じることがなかった先生の偉大さに気づくことができました。
先生の立場になると、「もっと話を聞いてくれー!」と思います。
ただ、どれだけ先生が準備をして授業に臨んでも、そんなことはお構いなしに生徒は飽きてくるものです。
特に小学生は授業がつまらないと露骨に態度に表します。
友達を連れてトイレに行きだすと、もう授業に飽きているんだなということが分かるようになりました。
そして、英語の苦手な子でも
「Teacher, go to bathroom!(先生トイレ行く!)」だけは流暢に言えるようになってきます。
色々な経験をしましたが、初めて先生の立場になってみて気づいたことがたくさんありました。
一つの授業を作るのに、多くの時間がかかること、
生徒の表情やリアクションを見て、どこにつまずいているのか瞬時に理解すること、
みんなが楽しめるように授業を作ること、
そして丁寧に説明すること…
教師の実態は詳しく分かりませんが、僕らが知らないところで、たくさんの時間を生徒に充てているんだなと思うと、授業中に寝ていたことを申し訳なく思います。
以上、「英語の先生をしてみて~先生の見方が変わった~」というテーマで書いてきました。
次回は実際に英語指導をして、上手くいかなかったことについてより具体的に書きたいと思います。
おわり
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