【妻の誕生日】 妻へのサプライズ ~チチとムスコの悪だくみ。~
昨日は 妻の誕生日だった。
「ママを驚かそう」
僕とムスコは 前日 お風呂で「秘密会議」をひらき 企てていた。
計画当日 学校から帰ってきた ムスコと一緒にケーキを買いに行った。
妻が帰宅すると 手にはエコバッグを ぶら下げていた。
買い物してきたようで わが家の冷蔵庫は小さいので 開けると一目で
「誕生日のそれ」とわかってしまう。
「まずい」
台所にいた僕はそう思った。
妻をいい意味で 驚かせる というムスコとの悪だくみが ばれてしまう。
そこに機転を利かせたムスコが 妻に近寄り
「ママ 荷物 僕が冷蔵庫に直してあげる。誕生日でしょ。ゆっくりして。」
と言って 妻のエコバッグをとり 冷蔵庫に片づけだした。
台所にやって来たムスコは 「オレ やるでしょ?」といわんばかりの 自身に満ちた笑顔で 親指を立てて こちらに片目ウインクをして台所を去った。
晩御飯の片づけの最中に 僕は テレビを見ている妻の背中を確認しながら ビニールの手提げ袋に入ったケーキの箱を 音を立てないように
ドキドキしながら 出した。この音でばれてしまっては サプライズの意味がない。
「袋から出してしまっとけば良かった・・・」
少し後悔をしたが いまさらだ。
さらに 慎重に こっそり ケーキを箱から取り出し とろうそくに灯りを点けた 用意完了。 そこでムスコに手伝いを要請。
家事を手伝うフリをして現れたムスコが 電気を消して 台所から
歌いながら 妻の元へ。
「♪♪ ハッピバースデー トゥ ユウ~ ♪」
電気を突然消されて 怒っていたいた妻の声が 喜びの驚きの声に。
ケーキいらない 「おめでとう」の言葉だけでいい。
そう言っていたが。
父とムスコとの悪だくみは成功。
来週は ムスコの誕生日 さあ どんなイタズラをしようか。