「アタッチメント(愛着)」とは?

「アタッチメント(愛着)」は何のこと?
子どもが健やかに育つうえで大切な「アタッチメント」。心理学の分野で使われてきた用語で、「愛着」と訳されることがあります。
一般用語としてもよく見聞きする言葉だけに、かえって誤解されている面もあります。

「愛情」と同じこと?
⇒違います。別の概念です。
アタッチメントは、不安なとき、特定の誰かにくっついて安心しようとする傾向を指す言葉です。愛情が示す「誰かとつなかることを喜びとする気持ち」とは異なります。
一般用語としての愛着、つまり慣れ親しんだものに対して覚える離れがたさという意味とも異なります。

「親子関係」のこと?
⇒ぴったり重なるものではありません。
子どものアタッチメントは親子関係の中で経験されることが多いですが、親子関係のすべてがアタッチメントによって成り立っているわけではありません。また、「親」に限らず、祖父母や保育者などがアタッチメントの対象となることもあります。

「スキンシップ」のこと?
⇒違います。
アタッチメントは「くっつく(アタッチすること)」ですが、ふれあい、楽しむためにくっつくわけではありません。また、アタッチメントは「情緒的な絆」と表現されることもあるように、「気持ちのくっつき」を通して安心感を得るという面もあります。

あの子は(あの人は、自分は)「アタッチメント障害(愛着障害)」?
⇒本当の意味でのアタッチメント障害は極めてまれです。
子どもの気になる行動や、大人が抱える生きづらさの原因として、「アタッチメント障害(愛着障害)」という言葉が使われることがあります。

アタッチメントが大切なのは子どもの頃だけなの?
⇒大人にとっても重要なものです。
対象は変わるにせよ、アタッチメントは生涯に渡って重要なものであり続けます。
幼い頃の経験は、その後のアタッチメントのあり方に影響する面はありますが、親以外の人との関係や自分自身を見つめ直す中で変化していくこともあります。

アタッチメントとは①
くっついて安心を得る不安解消システム
アタッチメント(愛着)のもともとの意味は「くっつく」こと。ネガティブな感情が生じたとき、特定の誰かにくっついて、安心を得ようとする要求や行動のことをいいます。

アタッチメント② 
とりわけ重要な赤ちゃん時代の経験
不安なとき、特定の誰かにくっついて安心感を得る乳幼児期にこうした経験をいかに確実に、安定して積み重ねられるかどうかが、心身の発達に大きな影響をおよぼします。








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