バイト先でHSPだと気付かれた
今まで誰にも自分からHSPだと言ったことはなくて。
できるなら、誰にも気づかれず、自分で強くなりたかったから。
カフェバイト
その日はスタッフの人数も少なくて、接客対応は私一人でした。
お昼過ぎからいつも以上に混雑してきて、
作らなければいけないドリンク、用意するお皿、運ぶ料理、レジで待ってるお客さん。
どんどんやらなきゃいけないことが溜まってきて、
「次はあっち、いや、先にこっちやらなきゃ」
頭はパンク寸前でした。
目まぐるしく動いているうちに、注文のミスをしてしまいました。
アイスとホットを間違えて作ってしまったんです。
お客様は「これで大丈夫です」と言ってくださったものの、
失敗してしまった…
心の中でいつまでも引きずっていました。
混雑が収まってきて、いつも仕事を教えてくれるスタッフの方に
「大丈夫?」と声をかけられました。
「大丈夫です」と咄嗟に笑顔を作って返したのですが、
「こういう混雑してるとき、苦手?パニックになる?」と優しく尋ねられ、
やばい、と思った瞬間、もう涙が出てきていました。
「泣かないで」と言われると、さらに涙が出てくる。
苦手なこととか、性格のこととか。
優しく目を見て話を聞いてくださいました。
直接HSPなの?と言葉で伝えられた訳じゃない。
けれど、私が「繊細な性格」であることを既にわかっているんだな、と感じました。
完璧主義な部分があり、ミスをいつまでも気にして落ち込むこと。
忙しくなるとパニックになり、優先順位を考えられなくなること。
待たれている、見られていると感じると普段通りに動けなくなること。
「初めてのバイトなんだから、ミスして当たり前。
大変なときは一人で抱えず、私たちを頼って。」
今まで自分の弱さを知られないように気をつけてきたけれど、
こんなに私のことを気にかけてくれる大人がそばにいる…
すごく恵まれた環境にいさせてもらっていると実感しました。
そして、このバイトを通して実感した自分の弱い部分。
社会人になる前に自覚できてよかった。
このバイトができてよかったと思いました。
お読みいただき、ありがとうございました♡