「今夜、世界からこの恋が消えても」僕はきっと君を忘れない。とか勝手に続き付けてみたり
読了後の感想文というか、なんというか。
ネタバレ、考察含みます。
いやほんとまじで。
どこに着地するのかなって思ってたし、丈くんが映画見て泣くくらいだから感動系の御涙頂戴のありきたりな物語なのかなと思ったら、いやもう本当いい意味で裏切られたと言うか。
そんな、記憶が戻ってハッピーエンド!が良いところかなって思ってたけど、いやまさか透いなくなるなんて。
そう、確かに私が、今これを書いている私が、「今夜、世界からこの恋が消えても」を読了した12/7の2:56にこのメモを書き始めて、この文章を書いている今ここに画面の向こうに存在している私が、それこそ1分後にも存在し続けているかどうかなんてわからないんですよ誰にもね。(12/22 17:48現在ではまだ存在している)
透みたいに心臓突然死を迎える可能性だってあるし、地震が起きて崩れた家屋に潰されて死ぬかもしれないし、火事が起きて逃げ遅れるかも、逃げている途中に転落死する可能性だってある。
今の私は存在し続けているけど、今から睡眠をとって明日の朝目覚めることも確定事項ではない。もう二度と眠りから目覚めない可能性だってあるのだから。
そういった可能性が生きていく上であると言うことを知っている人たち、ある日突然何かを失ってその思いを抱えて折り合いをつけて生きてきた人たちが織りなす物語で、これを実際参考にして私もこれからの人生を生きていくことはちょっと難しいと思う。
身近な人が突然いなくなってその喪失感を抱え向き合いちゃんと過去にしながら教訓を活かす、という経験がないから。
明日の朝、眠りから目覚めた時に大切な人の弔報が入っているかもしれない。
それに対して、その人に対してまだ何も感謝も何も伝えられていなくて、でももう伝えることは叶わなくて、後悔を抱く可能性だって大いにある。
その可能性を念頭においてこれから生きていくことはできる。
でもそうやって今この本を読んだことで学んだこと、思ったことを、忘れて、日々を当たり前のものだと思って生きて行くんだろうと思う。
人間は良くも悪くも忘れる生き物だから。
かっこいいところだけ残して死ねるのっていいなあ。
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