三角食べが苦手だった話
幼い頃の苦痛として、三角食べを強いられることが思いだされる。
主菜を食べてご飯を食べて副菜を食べてご飯を食べてとすることで、食べるものが偏らず良いみたいな考え方だ。
この方法と私の食べ方は相性が悪かった。
私は味が混ざるのが嫌だった。
なので主菜を食べてから口内の味がなくなってからご飯を食べてご飯の味がなくなってから副菜を食べて副菜が口内からなくなってからご飯を食べる必要があり、ちょっとずつ食べては口内をクリーンアップして次に移るのはとても非効率で時間がかかり、満腹中枢が満たされてしまった状態で我慢して食べないと全量食べれなかった。
そして白ごはんは塩味がないので、食べづらい苦手な食べ物だった。
テレビ番組アメトークで餃子の王将芸人という企画をやっていた時、餃子を白米にワンバウンドさせて食べると言っていて、白米が汚れて嫌悪感があった。
当時苦手だったものは、焼肉における白米、定食屋で千切りキャベツの上に生姜焼きを乗せて混ざった味、グリーンサラダには合うドレッシングがトマトにもかかっていること。
2011年頃から言われ始め2018年頃には聞かれるようになった「口中調味」
味のないご飯を口内で咀嚼しながらおかずを使って味付けしていく方法で日本人特有の方向らしい。
この方法は本当に思いもよらなかった。
そもそも咀嚼中のものって汚い感じがするところにきれいな新しいものを混ぜるとか思いつくわけない。
しかし知ったのでやってみる。
白米がとても食べやすいんですけど!
以来、三角食べができるようになった。
あと多分、年齢を重ねると味覚が鈍ってくるので、味混ざっても平気になってくる。
鈍感さと新たに知った方法で定食が食べやすくなった。
個人的に、三角食べはマナーではないし、懐石とかコース料理は一個一個食べていけて全部味付いてるから関係ない。
ただ、日本食には白米がついてまわるし、それが食べやすくなると食事の苦痛が減るけど、嫌悪感とどっちが上回るかによるので絶対に強いることはしたくない。
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