6月17日 水について
結論からいうと、事日本に於いては、水不足には悩まされていない。
というのも、梅雨や台風、秋の長雨といった他国・他地域で雨季に相当する時期に、降雨があり、それを国土の六割を占める山々が溜め込んでくれているからだ。
しかし、森を切り開き、ソーラーパネルを育てようとした地域では、その機能が損なわれている。
別邸の傍ではないが、信州に於いても、無謀にもその計画が通り、膨大な面積のソーラーパネル畑が実現し、十数年前の台風によって土に飲まれた。
聞いた話でしかないが、人工林は自然林に対して崩れやすいらしい。ということは、根を張り巡らせることのないソーラーパネルは人工林に劣ると言えるのでは?と考えた。
他にも、母から聞いた話、古代ローマ?のことで、無為無策で斜面に作った畑は、大雨や長雨で流され滅んだ遠因とする研究もあるらしい。後代、と言っても千年以上前、の人が書き残した書面では、等高線に沿って作ることで土砂崩れを防ぐことができるばかりか、水を貯めることができるとのこと。
その際に、土を剥き出しにしていては意味が無いと聞いて、だから信濃の畑はあんなに草だらけなのかと得心がいった。
ただ、土の上に藁を敷いておくだけでも、乾燥から防ぐことができるから意味があるとも話していた。
そういえば、畑には風車があり、地下水を頭の上より更に高いところのタンクに貯めていた。そうすることで、電力を使うことなく、必要なときに必要なだけ使うことができる。そこで遊んで窘められたことがある。
田んぼにも、水は貯められるけれど、台風のような大雨のときは、田んぼが抜けてしまうことがあるということで、貯まらないようにするらしい。七月の中干しや九月頃になると水が入らなくしてしまうから、水を貯めるという意味では田んぼは意味がないとのこと。