結論からいうと、感染病は流行しなくなった。 というのも、免疫力が上がったからに他ならない。 特に大きな理由は食が改善されたことだろう。旧時代では食品添加物や遺伝子組み換えだろうとほぼ際限なく使用されていたらしい。ものによっては添加物の原材料が遺伝子組み換えであった。 会った記憶はないが、曾祖母は先のパンデミックの時に感染しなかったらしい。父が文句を付けていたことに「無症状感染者」というものがある。感染していない、免疫が機能しているから無症状なのだから、感染者と言う
結論からいうと、電気に関して困ることはなくなった。 というのも、天候に左右されずに太陽光を日中は活用することができるようになったことに加え、蓄電技術が格段に進んだことが寄与している。 旧時代では、ソーラーパネルは屋根や窓に設置し発電を行なっていたが、晴れの日以外は発電できない他、電気を貯めておくことが難しかった。安定的に電力を供給するために化石燃料を使用することや原子力発電を使用するしかなかった。 ここ数年で、宇宙空間にソーラーパネルを展開し、マイクロ波で地球へ
結論からいうと、腸活は医療用語に近い意味合いで用いられるようになった。 というのも、腸内環境が荒れている場合には、体調を崩しやすいだけでなく、病気になりやすいことが広まったからだ。 生活習慣病を予防する指針の一つとしても、その有効性が示されていた。その結果、生活習慣病は勿論のこと、癌や心疾患など様々な病だけでなく、季節性の風邪やアレルギーなども減少傾向となっている。 しかし、食べ物を変えただけでは効果の薄いものもあり、肥満やそれに付随して糖尿病などは軽めで1、2
結論からいうと、菌は果てしなく注目されている。 というのも、旧時代では医療で活用されることが多かったが、最近では新たな材料の発見や食の分野、エネルギー問題の解決でも活躍しているからだ。 そもそも日本では菌と永く付き合ってきた過去がある。そのため国菌というものまで定めている。因みに糀菌が日本の国菌。糀は日本で生まれた文字で、麹は中国で生まれた文字。 材料工学の分野において、塩害に遭わない物質や変質しにくく割れにくい材質を生成する菌がいることがわかった。それらの物質
結論からいうと、国会をはじめとする議会はかなり開かれたものとなった。 というのも、不適切発言や居眠り、職務とは関係のないことをしている議員が増えたことにより、国会では全議席に、地方議会では5人に対し1台はカメラを設置することが定められた。 カメラの設置を最後の最後まで渋っている議員が一人以外の自治体も存在したが、該当被選挙人が地方選挙の際に尽く投票されなかったことを受け、設置する方へと舵を取り治した。 社会主義や共産主義のようだと揶揄する人が、議員以外にもあったが
結論からいうと、日本は貿易に余り噛まなくなった。 というのも、世界的な高速移動が主流となり、インバウンドが増加したことに加え、人口減少が大きな理由だ。 端的に言ってしまえば、観光立国になったのだ。 旧時代の終わり頃に文化庁が京都に移転し、そこから史跡や名勝などの文化的価値のある地域や施設に注力していった結果として、世界各地へと情報が伝播されていった。 中には、サブカルチャーを通して世界と繋がり『聖地』となったところも少なくない。 旧時代以前は、日本国外でア
結論からいうと、都市部以外で廃線になることは無くなった。 というのも、カートレインの復活によって赤字路線が復興したからだ。 一次の人が操縦する車を輸送する電車は、単に「カートレイン」と呼ばれるが、自律走行車を輸送することを前提にサービスが始まった二次を「MotoRail」や「ACT」と呼称し、使い分けられている。 現在、カートレインは一部にしか残っておらず、一般の人が利用することは無く、その姿を見ることも無い。 なぜ復興できたかというと、MotoRailがその
結論からいうと、片親というものは珍しくなくなった。 というのも、精子バンクと家族手当や特別養子縁組の普及によるものが大きいだろう。 旧時代であれば、諸事情によって致し方なくひとり親になることが多かったらしいが、ここ十年程は望んで片親になる人が増えている。他にも、同性カップルで籍に入れていない人達が増加していることも影響しているかもしれない。 旧時代からあった精子バンクを利用する人もいるが、知人に頼んで提供してもらうこともあり、その割合は1:1といわれている。
結論からいうと、事日本に於いては、水不足には悩まされていない。 というのも、梅雨や台風、秋の長雨といった他国・他地域で雨季に相当する時期に、降雨があり、それを国土の六割を占める山々が溜め込んでくれているからだ。 しかし、森を切り開き、ソーラーパネルを育てようとした地域では、その機能が損なわれている。 別邸の傍ではないが、信州に於いても、無謀にもその計画が通り、膨大な面積のソーラーパネル畑が実現し、十数年前の台風によって土に飲まれた。 聞いた話でしかないが、人工
結論からいうと、人工的に血液は作られていない。 というのも、今の技術では無理だと言われているからだ。 豚の腎臓を人に移植するということは、旧時代に既に実現していた。心臓に関しても同様だ。 同じ様な方法を用いて、血液を創る研究を世界各地で取り組まれている。旧時代の終わり頃に実用化すると言われていたが、実用化には未だ至っていない。 研究には難所がいくつもあり、中でも、よく知られている赤血球は難しいらしい。最初「核」を持った状態で生まれてくる赤血球は、酸素を多く運
結論からいうと、支店らしい支店は無くなった、とのこと。 というのも、預金窓口などの窓口業務がデバイスなどで処理することができるようになった結果無くなり、融資はAI審査を通過した後、オンラインで担当者と実施するということが主流になったかららしい。 一度しか行ったことがないから分からないことが多い。行ったときには、口座開設と生体決済サービスの登録を行なった。生体決済サービスが導入されたことで『銀行印』と呼ばれるものは無くなった。それだけでなく、『通帳』『キャッシュカード
結論からいうと、旧時代よりも食は安全性が高まった。 というよりも、旧時代の安全が乱雑だったと言えるかもしれない。 その代表として語られることが多いのが遺伝子組換え作物や食品添加物だ。 食品添加物は安全性を高めるために実質的に廃止になっていたけれど、遺伝子組み換え作物は収穫量が確保できないということから栽培されなくなっていった。 遺伝子組み換え作物の栽培量が減少したことによって、様々なものが値上がりした。分かりやすいものだと大豆製品だが、原料として大豆やトウモ
今日は、二十四節気の『芒種』だ。 といったところで、特段何かあるわけではない。 一応、芒種の説明。穀物の種を蒔く時期のこと。ただ、この時期には蒔き終えているところが多い。 忘れ去られてしまった知恵として、辛夷(木蓮との違いが見分け辛い木)を田打ち桜と呼び、花が咲いたら苗代を用意するというものがある。 つまり、辛夷が咲いたら、籾を蒔くということだ。 温暖化の影響で、辛夷だけでなく、本来の桜も開花の時期が早まっている。 と、長々と説明をしたけれど、開花期とは関
少し前にも綴ったが、自転車は免許制となった。 とは言っても、旧時代のような教習内容ではないらしい。内容は、年齢やランクによって異なる。 ランク1から始まり、乗り方そのものを学ぶ。これは座学ではなく、実際に自転車に触れて行なわれる。跨がる方法やブレーキの掛け方などを未就学段階から就学初期にかけて学び、道路標識や道路交通法へとランクが上がる度に難易度が上がっていく。このランクによって、自転車保険料の優遇や自転車利用が可能な公園などの施設で割引を受けることができる。 他
結論からいうと、乳製品は日本の主要輸出物となった。 といっても、他の輸出物である米や果物に比べると微々たるものと言わざるを得ない。通年生産できるという意味では、他の農産物に劣らない。 屠畜が禁止されてからも、乳牛の飼育を禁止されたわけではないので、肥育農家は即座に乳牛の飼育へと切り替えた。 元々、乳製品の輸出国として強かった訳では無い。しかし、気候が安定している高原や北の大地は、地の利としてとても都合がよかった。余り日本人の認識として別荘というイメージがない場所
結論からいうと、買ったものを持って帰るということはなくなった。 というのも、物流が制限されていることが大きい。 旧時代にはあまり存在しなかった方法だが、実物と同じサンプルだけを確認して、実物は自宅へと配送されるというシステムが殆どとなった。 例外は、生鮮食品や冷凍食品などの冷蔵・冷凍設備を必要とするものは、宅配ボックスや宅配ロッカーなどに届けることができないために、オンラインで注文した場合でも店頭やそれらの設備を備えた場所(特にコンビニが多い)での受け取りが原則