5月9日 謎解きについて
結論からいうと、全てに於いてAIに人が劣ることにはならなかった。
というのも、AIには莫大な情報を処理することができるために、偏見というものが存在しない。対して人は、英単語ひとつ覚えることにも苦悩する。その結果「ヒラメキ」というものが生まれるとされている。
彼の発明王は、努力を重要視したのではなく「ヒラメキがなければ、した努力は全て無駄である」とした。
ヒラメクためには、リラックスしている必要があることが明らかになっている。それを経験したことがあるということを、とあるノーベル生理学・医学賞受賞者が、研究内容についての解決策を子どもとお風呂に入っているときに思いついたと話していたらしい。
多少の脚色はあるかもしれないが、リラックスしている方がヒラメクのは事実だと思う。
そういう背景があるという訳ではないと思うが、謎解きに関して再燃しているとの話もある。中でも、江戸期に流行ったとされる判じ絵や判じ物が注目されている。それに並行して地口絵の関心が高まっている。
こんな風に表現すると親などの旧時代の世代からは「?」と何のことか分からないと顔を顰められるが、ピクトグラムと言い換えれば若干の人は得心がいったように皺を延ばす。これでも分からない人に説明するのであれば♨の記号などのこと、と言えば伝わるだろうか。
関心が高まっているというふうに表現すると、まるで一部の人たちが部屋の隅でワーキャー言っているように感じられるが、実際には既に様々な所で数多く利用されている。
広まった背景として日本が観光立国になったことが大きい。この背景についてはまた後日綴るとする。
文字で伝えるよりも絵で伝えるとなると判断が早くなるだけでなく、遠くからも判断することができるという利点がある。一時期、映像によって伝えていたところもあったようだが、今では広告を流すことにのみ使われているところを見ると、ピクトグラムには敵わなかったと言えるだろう。
更に、様々な言語に対応する必要性もない為、有用性が高く、国際規格が設定されたことにより、国外であっても理解できるということなのだろう。最初に該当する条件の絵をヒラメイた人のお陰で、多くの人はヒラメク必要はない。
親の話によれば、東京五輪(1964年に開催されたオリンピックは漢字表記で記されることが多く、2020年?のオリンピックは『東京オリンピック』と書き分けられる)の際に開発され、普及し、その後は、トイレやEXITの表記で目にすることが多かったらしい。
EXITは依然として残っているが、トイレの表記は男女の区別が無くなり、全てが個室となった。安全面に於いて問題視されていたが、通路に監視カメラを設置することにより従来に比べ、被害件数は激減した。それと合わせて、トイレ前にゴミ箱が駅などにも再度設置されるようになった(ただ、一部の国や地域では、その限りではないらしい)。
性別を分ける必要性がなくなった為、ピクトグラムは便座を模したものになった。
個室だけになったことに対して、一部の男性からはクレームが殺到したが、妻や娘という立場からは強く賛同を得られ、安全面に於いても効果が高いということで広く導入されることになった。とある人は、導入されたのは安全面よりも家庭内のパワーバランスによるところが大きいとしている。
因みに、祖父はクレームを言っていた一人だ。ただ、小声、且つ独りの時に。聞いていたのは、勿論祖母である。