6月14日 血液について

 結論からいうと、人工的に血液は作られていない。

 というのも、今の技術では無理だと言われているからだ。

 豚の腎臓を人に移植するということは、旧時代に既に実現していた。心臓に関しても同様だ。

 同じ様な方法を用いて、血液をつくる研究を世界各地で取り組まれている。旧時代の終わり頃に実用化すると言われていたが、実用化には未だ至っていない。

 研究には難所がいくつもあり、中でも、よく知られている赤血球は難しいらしい。最初「かく」を持った状態で生まれてくる赤血球は、酸素を多く運ぶことができるように、その「核」を無くしてしまう。このことが、人工血液を実現できない最難関となっている。

 早くから実現されていた白血球はそのままに、血小板はiPS細胞を用いることで想定されていたよりも遅くなったが、実現した。

 特殊な血液型の人は、手術の際には今も自分の血液を一ヶ月に渡って血液を保存したり、二人目の子供を望めなかったりする人がほとんどだ。

 前述の様なことがあるため、今でも献血は頻繁ひんぱんに行なわれている。

 朗報として、食の改善が行われた結果『血液のがん』の代表的な白血病で亡くなる人は、いなくなった。

 祖母は、特殊な血液型で、子どもの頃の母に「『きょうだい』がほしい」と言われるたび、どう思えばいいのか分からなかったと話していた。

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