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入院生活が苦痛、逃げるように退院した

割引あり

植木屋と大工の仕事を掛け持ちしながら、実家の工務店の閉鎖作業もしていたKさんは、深夜まで仕事が続く毎日だったそうです。そうした日々の中、元々農機具小屋だったところを、自らデザインを練り改修して、夢のアトリエを作りあげました。2級建築士の資格を生かし、一から考えて、家を建てるのが面白かったそうです。
 完成後もいろいろ手を加え、妻が花の教室やイベントをする場所として計画していましたが、コロナ禍で立ち往生していました。仕事が好きで夢中になり過ぎた毎日だったようで、時々あった一過性の意識消失などの前兆があったものの、自分が病気であるとは思わなかったと言います。


―倒れた時のご様子は?


2022年1月にくも膜下出血で倒れたんです。ちょうど12月に大工に大きな仕事を依頼した後でした。コロナも落ち着いてないから、親戚で集まることもないし、家族で温泉でも行こうかと。それで温泉から帰ってきて、ベッドに座って話している時に、倒れたんです。娘が看護学校の学生で、たまたま脳外科の実習に行ってましてね、これはあかんってことで救急車を呼んで運ばれました。呼びかけても全然反応がなかったようです。僕は知りませんけど。
数日前から頭が痛かったんですよ。薬飲んでも30分くらいは収まるけど、また痛くなって、もういいわって、この薬効かないって思ってました。どうやらその頃からすでに出血していたみたいです。

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