📚フルーツサンドが変えたスーパー経営 -書籍『与える人になりなさい』から学ぶイノベーションの力
愛知県岡崎市にある「ダイワスーパー」の社長、大山氏の実話を描いた書籍『与える人になりなさい』は、ただの経営物語ではありません。2018年に急遽社長に就任し、3000万円の負債を背負った状態からの挑戦が始まりました。危機をチャンスに変えた大山氏の挑戦は、起業家や夢を持つすべての人にとって価値ある学びを提供します。
野菜のかき氷からメロンかき氷への発想転換
大山氏の最初の試みは、野菜のかき氷。斬新だが売れなかったこのアイデアから、メロンを器にしたかき氷へと発想を転換します。このメロンかき氷がSNSでバズり、一躍行列のできる人気商品に。しかし、その成功は予期せぬ問題を引き起こします。
一方で、予想外の行列が原因で、スタッフの過労や常連客からの駐車場不満など、新たな課題が浮上。しかし、この逆風を乗り越えることで、大山氏はさらなる飛躍への道を切り開きます。
フルーツサンドの誕生:コンビニでの不満から生まれたアイデア
実は、コンビニの不味いフルーツサンドが、大山氏に大きなヒントを与えました。品質の低さを見て「ここなら勝てる」と確信。これが高品質なフルーツサンド開発へと繋がります。
自社で開発したフルーツサンドは、新鮮なフルーツと絶妙なクリームバランスで、すぐに店の看板商品に。こうして、ダイワスーパーは単なる地元スーパーから、話題のスポットへと変貌を遂げるのです。
フルーツサンドの秘密: パン、クリーム、フルーツの三位一体
大山氏が最高のフルーツサンドを作るために、パン、クリーム、フルーツの三つの要素に特化したことは、成功の鍵でした。お母さんの協力で最高のパンを選び出し、スタッフの専門知識を活かしたクリーム、そして自ら市場で選んだフルーツ。フルーツサンドはまさにチームワークが生み出した傑作です。
売上と課題: 成功の裏にある挑戦
大山社長の取り組みは順風満帆に見えますが、実は様々な課題に直面しています。店舗の混雑やスタッフの過労など、新たな成功が新たな問題を引き起こしました。これらの課題を乗り越えるために、さらに進化し続けなければなりませんでした。
未来への一歩: 100億円への挑戦
「100億円企業になるには?」
「カンブリア宮殿」でのニトリ会長から今のままでは100億円企業は到底不可能の忠告を受けます。
大山社長はさらなる成長への道を模索しています。各店舗でのカスタマイズされた商品開発から、より大きな売上を目指すビジョンへのシフトが求められています。
まとめ
この物語は、売上の増加だけでなく、ビジネスを取り巻く複雑な課題に立ち向かう大山社長の姿を通じて、起業家精神の本質を教えてくれます。『与える人になりなさい』は、ただの成功物語ではなく、挑戦し続ける心の旅でもあります。この本は、どんな困難にも立ち向かう勇気を与えてくれるはずです。ぜひ、一読をお勧めします!
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。