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脳外臨床大学校 活動報告 NO.13ママセラピスト 【注意について】

2月4日 ママセラピストの活動報告:担当あき

お疲れ様です。脳外臨床大学校のオンラインサロンで図書委員として活動しているあきです。今回はオンラインで初めて行われたママセラピスト会のことについてお伝えします。この会は山本分科会のママとしても臨床でも活躍されているメンバーが主催で行われました!

ママセラピストは時間がないが勉強がしたい!育児も頑張りたいママさん達に向けて作られた分科会で短時間で勉強できる目的となっています。もちろんパパさんも参加できますよ!※セミナーの内容は10分であり全体では1時間かかります。

オンライン上ではお子様も画面に映りとても和やかな雰囲気でした★山本先生のお子様も参加されていましたよ!!

今回のテーマは『注意』

子供を育ているときに「あちこちに気がそれるなぁ、、」と思ったことないですか?食事場面で皆さんに聞いていきました。

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目の前に食事以外のものを置いていると遊び出してしまったり、テレビがつけていると視線をそちらに向けて食べる手を止めてしまったりと注意が向いてしまう状況があるようでした。

10分セミナー内容

今回の注意のセミナーは以前行った高次脳Weekの「注意」の内容でした。

注意を脳から考えていくと、感覚から入り運動が実行するまでの流れの画像になっています。注意機能はステップアップする中で必要になってきます。

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注意とは同時に起こってくる情報を選択的に処理する過程のこと
情報→感覚情報
選択→いいものを選びとる
処理→さばいて・始末する
過程→道筋・プロセス

同時に起こる感覚情報をよいものをとるために始末するプロセスとなります。「必要のない情報を消せるか」その必要のない情報を消すために注意機能が働いています。


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この場面では、男子の子が机の上にあるものを食べようとしています。周りにあるたくさんのおもちゃ、机にあるジュースなどの情報を抑制して食べ物を選ぶことで食事をすることができます。
しかし、この抑制ができないとおもちゃなどに目がつき食べ物を持ったまま歩いてしまったりという行動につながってしまいます。

日常生活ではたくさんの情報に溢れていて働かせる注意機能(情報を消す)ことが多くなります。そのため皆様に聞いた時の対策で「おもちゃを片付ける」「テレビを消す」「食べるものだけにする」などこちらから情報を消す環境設定に自然と行っているということです。

患者様との臨床場面も考えると目的となる行動がとりにくい場合は情報を減らす環境設定を行わせる。減らした環境で行えることができたら今度は情報を増やしていきながら自分で抑制していく課題設定も行っていいのではないかとのことでした!

子供の食事場面と臨床場面について山本先生の解説

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まず子供の食事場面を考えたときに、子供が「ご飯の気持ちになっていない」。行動するときにすべて感覚から始まるわけではなく、「のどか沸いたなぁ」「おなかすいたなぁ」と内的表象から行動がうつることがある。

心の中で出てきた内的表象を選ぶのに注意が必要となるが、これを選ぶのにかなりの注意が必要となるため子供はコントロールするのが難しくなる。

そのため、いくら他の感覚情報(テレビの音、おもちゃ)を消したとしても内的表象のコントロールができていないとやって欲しいことに向いてくれない状態となる。

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二つ目は、内的表象から行動が生まれたときに何を選ぶのかということがポイント。

高次脳weekでは注意をスポットライトを使って例えており、目的の行動するときに注目している部分をライト部分。それ以外は暗闇となっています。

注意は他の情報を消すとき(暗闇)に注意機能を使っていると話をしていましたがスポットライト部分も選択をしているため注意機能が働いていることを説明していました。つまり、選ぶ=消すということになります。       (選べないと消せないし、消せないと選べません。)

子供が意味も分からず泣いていることがあります。「おなかすいた」「食べたい」「でも、おもちゃで遊びたい」といろんな感情が入り混じっているとします。子供の脳は皮質の機能がまだ強くないため2つの感情が入り混じるとどれを選んでいいのかわからず混乱して泣いている状態となります。                                 

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何を優先順位とするかは皮質が関わっています。皮質のアプローチとしては「今これをしなくちゃいけないよね?」「違うでしょ?」など声掛けを行っている時もありますが、上手くいかない時があると思います。

皮質へ訴えかけられてもその機能は強くないため、子供は情動が優先されます。そのため心へのアプローチをしたほうが効果的!心のアプローチとして「これをしないと鬼さん来るよ!」など恐怖心を与えると効果抜群です。他の方法としてはいかに子供に興味を持たせして欲しい行動が楽しい事なのかと工夫するなどママさんたちは自然と心にアプローチをしているんです。

患者様も子供と一緒です。環境を整え入る情報を減らしたとしても情動の「この行動がしたい」と思わせないと目的の行動には行きにくいため、興味をいかに引かせるかがポイントになります。このことを少し頭に入れるとすこし臨床の時のアプローチが変わるかもしれませんね!

山本先生は「ママさん達は子育てをしながらいろいろなアプローチをしています。こういうリアルなことを理解しているのはママさんしかいない!これを臨床場面、仕事場(後輩など)でも教えてあげて欲しい!ママという活躍がリハビリ業界を変えていくと思っています!」とのことでした。

感想

ママを経験したことがない私でもとても楽しく参加することができました。参加されたママさん達も皆さんの話を聞くことで「こういうことあるよね!あるある!」「たしかにこれも注意機能使うよね」と気づくことができたと思います!

次回のママセラピストは4月です!(VIP会員限定になるかもしれません)4月ごろまた案内がFacebookに来ると思うのでチェックしてみてください!ここまで読んでいただきありがとうございました。

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