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臨床における筋緊張異常を考える

おはようございます!
本日も臨床BATONをご覧いただきありがとうございます!
560日目を担当する理学療法士のシミーです!


私の記事では、臨床12年の経験をもとに、患者様の状態をどのような視点で考えていくのかということをメインにお伝えしています。How towよりも、“考える”という部分にフォーカスした内容になっております。私自身が新人時代に臨床で理解できなかった経験からどのように考えていけば解決の糸口が見えてくるのかということをお伝えしていきます!興味がある方は是非最後までご覧ください!


本日のテーマは『筋緊張異常』です。
臨床においてどのような現象が筋緊張異常であるか判断できるでしょうか?
私はそのような整理ができずに悩んだ過去があります。
今回は、筋緊張異常を臨床でどのように解釈していくのかということに焦点を絞ってお伝えしていきます!


▶︎筋緊張とは?

まずは言葉の整理から始めます。セラピスト同士の会話で、

「あの動作って筋緊張が原因かな?」

「多分筋緊張が問題になってるよね」

という会話をしたことはあるでしょうか?(私はしていました)

そもそも「筋緊張」という言葉は症状ではないということを押さえておきましょう。

筋は絶えず不随意に一定の緊張状態を保っている。この現象が筋緊張と定義される。

臨床思考を踏まえる理学療法プラクティス 筋緊張に挑む 斎藤秀之・加藤浩 文光堂 2015 p2

「筋緊張」という言葉は現象のことを表しているのです。症状として表現する言葉ではないということです。

症状として使うなら、「筋緊張異常」という表現になります。

筋緊張の状態は大きく正常と異常に分けられます。

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