半側空間無視の評価 ~自己中心座標・物体中心の無視を考える~
臨床BATONをご覧いただきありがとうございます!理学療法士の駿太と申します!
今回は半側空間無視の評価について記載していきたいと思います。12月~1月のブログでは半側空間無視のメカニズム・脳画像についても記載していますので、興味のある方はご覧いただければと思います。
さて、早速ですが皆様は半側空間無視の患者様の評価はどのようにされていますか?
一番有名な評価方法としてはBIT(行動性無視検査)がありますでしょうか。BITは6項目の通常検査と、9項目の行動検査によって構成されており、包括的な無視症状の把握が可能ですので、様々な臨床現場で用いられていると思います。
「BITさえ評価しておけば半側空間無視の評価はOK!」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、それはまずいかもしれません。
というのも、半側空間無視にも細かい症状の違いがあり、適切に評価するためには、BITの結果をしっかり考察していくことが必要だからです。また、必要に応じて他の評価を組み合わせることで総合的に病態解釈することが望ましいです。
そこで、今回は半側空間無視の評価方法と、それからわかることや注意点などについて記載していきます。
◆半側空間無視のタイプ
冒頭でも記載したとおり、半側空間無視には症状の違いがあると話しましたが、代表的な症状としては「自己中心座標における無視」と「物体中心の無視」の二つに大きく分けることができます。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?