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著書『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』から臨床を考える

おはようございます🌞

本日も臨床BATONにお越しいただきありがとうございます!

第290日目の担当は、脳外科病院にて勤務する理学療法士のシミーです。


前回は『大腰筋について考える〜なぜ、大腰筋が大切なのか?〜』というテーマでした。気になるという方はぜひ、下記のリンクより覗いてみてください😄


今回は知識や技術的な部分ではなく、「マインド」の部分について考える内容となります。

私が理学療法士としてスタートした頃は、人体の構造や機能のことが前面に押し出され、正しいことを患者様に当てはめようとしていた時期がありました。

しかし、それだと患者様が良くなるとき、良くならないときが出てきた際になぜなのかがわからないのです。

私自身は正しいことを伝えて、リハビリをしているつもりなので「この患者さんは良くならないんだ」と勝手に決めつけてしまっていたことがありました。

たくさんの先生方や先輩方に教えを請い、考えていく中で患者様という「人間」を見ていかなければならないと気づきました。

今回ご紹介する著書『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』はリハビリテーションの参考書ではありませんが、臨床の場面での気づきがたくさん詰まっています。

ただ、私が読んで感じて考えたことですので正しいことではありません。それぞれ、読んでいくことで考えることは十人十色であると思います。

参考という形で読んでいただき、新しい学びの一助としてください。

簡単な著書の紹介です。
著者の佐伯夕利子さんはプロサッカーのコーチをされており、欧州及びスペインで最も堅実な育成組織を持つと評価される、ビジャレアルCFというチームでコーチや女子チームの監督として活躍されている方です。2019-20シーズンに久保建英選手が所属したクラブとして日本のメディアでも取り上げられていました。ビジャレアルCFはリーガ・エスパニョーラ(スペインのプロサッカーリーグ)で上位に位置する強豪チームです。2014年から人格形成に軸足を置いた指導改革を進めています。「教えないスキル」は、脳科学、行動科学、心理学、教育学のエビデンスをもとに、10人の心理学者のサポートを得てつくりあげてきたもので、第1から第7章にわたって紹介されています。

スポーツはもちろん教育や子育て、ビジネスなどの人材育成の現場で役立てることのできる内容となっています。

○「サッカーのコーチ」と「セラピスト」の共通点は?

突然ですが(笑)、問題です!

Q、「サッカーのコーチ」と「セラピスト」の共通点はなんでしょうか?

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