無料コラム〜臨床において考えていること〜
おはようございます(^ ^)
本日も臨床BATONへお越し頂き、ありがとうございます。
495日目を担当するのは理学療法士のゆーすけです。
本日のコラムのテーマは『臨床において考えていること』です。
皆さんが臨床の中で考えていることは様々あると思います。
自分自身が考えていることは「リハビリという概念」そのものになります。
リハビリという概念そのものと言うとぼんやりしているのでここから具体的にお伝えしていきます。
患者様一人一人、考えていることリハビリ内容は変わってくるのは言うまでもありません。
それをどのように思考を組み立てていくかが重要です。
自分はICFを用いて考えていきます。
まずは、健康状態・環境因子・個人因子から埋めていきます。
健康状態で疾患特性・リスク、環境因子・個人因子でパーソナリティを把握することができます。
それを基に参加→活動→心身機能・身体構造の順で思考を進めていきます。
このように考えることで、一人一人に合わせたリハビリ内容になっていきます。
具体的な症例様で当てはめて考えていきましょう。
2024.3.28 変形性膝関節症
77歳、女性
旦那と2人暮らし、家事全般、近くに娘家族
趣味は孫と遊ぶ
スーパーは歩いて10分
健康状態、環境・個人因子がある程度把握できないと真ん中の心身機能・身体構造、活動、参加が具体的にならないですよね。
真ん中の図を考えていくにも参加の部分、つまり社会での役割がわからないと活動、心身機能・身体構造も具体的にならないです。
例えば、疾患が変わるとどのように思考が変わるでしょうか?
リハビリと言えば、改善のイメージが強いと思いますが、例えば緩和ケアの患者様で考えていきましょう。
緩和ケア病棟で入院されている患者様は、悪性腫瘍で化学療法・手術・放射線治療のどの手段も適応がないような方になります。
自分自身は何を考えてリハビリを進めるべきか悩んだことがあります。
このような症例様でも健康状態、環境因子、個人因子の順で考えていきます。
ポイントとなるのは参加の部分であり、その方にとっての社会生活を考えることで活動、心身機能・身体構造が決まります。
患者様のパーソナリティ、社会での役割が思考の大枠となり、そこから疾患特性を心身機能・身体構造を詳細の部分として考えています。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
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