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臨床実習の記憶〜夢を持つことの大切さ〜

今回のコラムは「臨床実習」がテーマです。

本日は理学療法士のシミーが学生目線で自身の臨床実習を振り返ってみようと思います。

私が臨床実習に行ったのは十数年前ですので、今とは実習の在り方や進め方、社会状況も全く違うので当てはまらないこともあると思って読んでいただきたいです。

臨床実習は8週間を2回行いましたが、感想として「しんどかった」が大きく記憶に残っております。何がしんどいかというと、レポートと日々のデイリーノートです💦私が学生の時は必須とされていたことでしたが、これが学生時代の自分には大変で、実習先から戻ってきてからが憂鬱になってしまったことが忘れられないことです。(今更ながら恥ずかしい話です💦)

しかし、学校から出て実際に仕事をする現場で患者様と関わりを持つことで、自分の1年後の姿をイメージすることができたり、患者様の声を聞いて想いを知ることで責任感ややりがいを感じる経験にはなりました。実習はしんどかったですが、実習中に一度も「理学療法士になりたくない」と思ったことはありません。実習に行くたびに「理学療法士になりたい」と思っていました。

矛盾しているような学生だったなと今更ながら思います。振り返ってみて、私は「理学療法士免許を取得する」ことがゴールになっていたんだなと感じます。レポートやデイリーノートは実習先で活動して感じたことや考えたこと、患者様について考えた思考を整理して文字としてアウトプットするためのものです。臨床に出てさらに思考を深めていくために必要なもので基礎になることです。しかし当時の私は「理学療法士免許を取得した先」のことまで考えていなかったので、この重要性を理解していませんでした。
インプットしたことを整理してアウトプットするという一連の流れが重要であるということに学生時代は気づくことができませんでした。

ただ、理学療法士になるためには実習で落ちるわけにはいかないので、しんどいながらも考え抜いてなんとかレポートやレジュメを完成させた記憶はあります。敢えてプラスに捉えるなら進まないことでもやり切ることができたという結果が得られたということです。

「どんな理学療法士になりたいのか」
「理学療法士になって何をしたいのか」
「仕事していく上でどのようなことが必要なのか」
という先のことがすっぽ抜けていました。

今になって「夢(目的)」を持つことが大切かということを実感しています。目標とすることはたくさん存在していますが、辿り着く先(夢)があってこその目標(通過点)だと思います。

夢があるからそれに向けて計画を立てられるし、行動に移すことができます。何かに向けて情熱を持って取り組んでいくことの大切さが学生時代の私には欠けていたと痛感しています。

今、実習に行っている方やこれから実習に行く方は是非、理学療法士になった後の夢を見つけてもらいたいです。実習という場には必ずその夢を叶えるために役立つことがあるはずです。無駄なことと思わずに、意味を見出すことを意識してください。そうすれば必ず素晴らしい実習になります。

当時のバイザーや患者様には感謝しかありません。10年以上経った今でも思い出すくらいに記憶に残っています。素晴らしい方々に出会えたことが私にとっては幸運だったなと思います。

臨床に出てもう10年です。先は長いようで意外にも時間の経過は早く感じるということを実感しています。初心を忘れずに、夢を持って日々の臨床を送りたいと思います。


本日も最後まで拝読いただきありがとうございました!

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