糖尿病はなぜ様々な病気のリスク因子になるのか??
本日も「臨床BATON」にお越しいただきありがとうございます!
446日目を担当します、先日風呂を沸かそうとお湯を入れていたら栓を締めていないことに数分後に気づいてがっかりした、ミッキーです。
僕のブログでは日々リハビリを行っている中で、感じたことを共有していく、疑問に思ったことを調べて共有していくといったものになっています。
〇はじめに
最近、テレビニュースで「糖尿病の名称変更を検討する」というものがありました。
その内容としては「『糖尿病』という名称が病気の症状を明確に表していない」というものでした。
詳しく言うと
1.高血糖になっても尿に糖がでない患者様も多く、症状を正確に表していない
2.「尿」という言葉がついていることで不潔なイメージがある
というものでした。
このニュースを見て僕も「尿の中に糖が含まれない患者様もいるんだなー」と感じました。
また、病院で働いていて多くの糖尿病の患者様と接しています。
そのなかで糖尿病について詳しく知っておきたいと感じましたので共有させていただきます。
〇糖尿病のタイプとは
糖尿病には
インスリンの分泌を促進する腎臓の細胞が自己免疫病などで破壊され、インスリンの産生が不足する1型糖尿病
と
インスリンは十分あるものの、筋などの組織の細胞のインスリン感受性が低下し、グルコースの取り込みがうまくいかない2型糖尿病
の2つのタイプがあります。
さらに2型糖尿病の場合、細胞がインスリンをどんな産生しても、効果がなく、そのうち細胞は疲弊し、ついにはインスリンを産生できなくなってしまいます。
その発症には遺伝的素因と環境因子が関係します。
環境因子には過食、肥満、ストレス、運動不足、感染、薬物など、多くの因子が相乗的に関与します。
いずれのタイプでも動脈硬化、毛細血管障害、末梢神経障害、腎障害などが発生し、未治療の場合は死に至ります。
2型糖尿病では環境因子の影響が大きくなっています。
今回は糖尿病でも多くを占める2型糖尿病についてお伝えします。
〇2型糖尿病の病態とは
つまり、インスリンの作用が低下した結果、血液中のブドウ糖が細胞内に入ることができず、血管内に入った結果、血糖値が増加します。その結果、ブドウ糖が血管を破壊してしまう病気ということです。
その結果、影響を受けやすい、脳や心臓の血管から脳卒中や心筋梗塞の原因、リスク要因となるということです。下肢の末梢血管に起こると血管閉塞による潰瘍、壊疽につながります。
糖尿病性神経障害とは
というものです。
また、目の中の血管が傷つくと糖尿病性網膜症、糖尿病によって腎臓への影響が出ると糖尿病性腎症となります。
血糖値が増加するとそのように様々な影響が起こります。
そのため、糖尿病は様々な病気のリスク因子になるのです。
様々な病気のリスク因子になるだけに、糖尿病になった場合、悪化しないように生活習慣を見直し、運動療法を行うといった対処がとられることになります。
皆さんも糖尿病について理解し、患者様の症状悪化につなげないよう、頑張っていきましょう!
以上で今回のブログを終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
面白ければ❤(スキ)を押していただけると励みになります!
次回は、しみーさんによる無料コラム「時期別の病院の特徴、学べること」です。
臨床BATONどうぞ!
ここから先は
臨床BATON 定期購読マガジン
全国展開している脳外臨床研究会に所属するメンバー達が、『臨床で起こる悩み』『臨床での気づき』を読者の皆様と共有し、知識と臨床を結び付けたい…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?