無料コラム〜臨床において考えていること〜
おはようございます🌞
488日目を担当する理学療法士のシミーです。
本日のコラムのテーマは『臨床において考えていること』です!
みなさん、それぞれ臨床において考えていることはさまざまだと思います。
これについて正しいことはありませんが、あえて言うなら患者様のためになっているかと言うことです。
それぞれの考え方があると思いますので、私のことも一つの視点として受け止めていただき、皆様の思考が少しでも広がればと思います。
私が臨床において考えていることは抽象度を上げて分けるなら、
①患者様の目標にフォーカスできているか
②自分自身がどのように振る舞うか
ということです。
①患者様の目標にフォーカスできているか
そのままのことですが、リハビリテーションを進めていく上で、大前提として患者様を中心とした関わりになっているかということです。
目標がはっきりしていない状態では症状や現象ばかりに対してのアプローチとなり、一貫性のない関わりになってしまう恐れがあります。
逆に目標がはっきりしていれば、それに沿ったスモールステップを設定することでやるべきことの優先順位が定まり、症状や現象に振り回されることなく介入できるようになります。
目標を達成するために適切な課題を設定できるようになることはリハビリテーションにおいて非常に重要なことですが、難しいことでもあります。
臨床で関わる上ではどうしても現在の状態に目が向いてしまいますが、頭の片隅には何を達成するべきなのか、どのような方向性に進むべきなのかということを忘れないように関わっています。
私自身も最初の頃はイメージが湧かずに難しいと思っていましたが、書き出して整理した上でリハビリを進めていく中で少しずつ理解できるようになってきました。
②自分自身がどのように振る舞うか
①の部分と重なることですが、患者様の目標にフォーカスしたリハビリを進めていく上で、セラピスト自身も目標を達成するための振る舞いが必要だと思います。
例えばセラピストが「今日は寝不足でしんどいな」と思いながらリハビリを進めるのと、「今日はこれが目標だからそれに向けたリハビリをしよう」と思うのでは、タッチの質や受け取る感覚、話を聞く姿勢も変わります。
些細なことですが、私の経験上ではそのような積み重ねが後々の患者様に影響してきます。
思考の部分だけではなく、身体面でも影響します。
セラピストが体調を崩した状態で関わることと、元気な状態で関わることでは結果が異なります。
このようなことから私はセラピスト自身も心身ともに健康な状態で臨床に臨む必要があると考えています。
結果として、患者様のためにもなりますしセラピスト自身のためにもなります。
皆様も患者様だけにフォーカスするのではなく、自分自身の状態にもフォーカスして臨床に臨んでみてください。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
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