反張膝を読み解く『筋肉バランスと脳の認知』
お疲れ様です。はらリハです。
本日は…
『反り腰の筋肉バランスと脳の認知で反張膝を読み解く』について説明します。
はじめに
反張膝と反り腰の関係を簡単に説明します。
反張膝は脳卒中後の後遺症の影響で出現しやすい「現象」です。
脳卒中後の後遺症として『運動麻痺』が多く見られており、この症状が出現すると筋肉で支えるより、関節で固定する身体の使い方を覚えてしまいます。
その結果、以下の流れで反張膝から反り腰の姿勢が定着していきます。
その上で、反り腰に伴う筋肉バランスの関係を見ていきましょう。
反り腰の筋肉バランス
反り腰は「背骨の中で腰」が伸ばす方向に過活動作を起こす結果、その筋肉が硬い状態の姿勢を言います。
逆に活動が弱い部分もあるのでそこを明確にしましょう。
硬い筋肉
☑︎ 多裂筋
☑︎ 脊柱起立筋
☑︎ 腸腰筋
弱い筋肉
☑︎ 腹直筋
☑︎ 外、内腹斜筋
☑︎ 内肋間筋
☑︎ 腹横筋
これらの筋肉のバランスを整えることが大切です。
が…
筋肉のバランスを整えるだけでは、根本的な姿勢は変化しません。
なぜなら…
筋肉で姿勢をコントロールしているのではなく、脳にある姿勢を制御するシステムを使うことで姿勢をコントロールしているからです。
つまり、反り腰の姿勢を作っているのは筋肉ではなく、脳で姿勢をコントロールした結果、反り腰が起きている、と解釈できます。
姿勢と脳の関係
人は『体性感覚/視覚/前庭』の3つの感覚情報を脳へ伝えて、その情報を統合して、人の姿勢に反映させて、その都度、姿勢をコントロールします。
つまり、身体からの情報を脳で認知することで初めて、姿勢が変わるきっかけが出来るということです。
脳から姿勢を変えるには、単純にリハビリの方にマッサージをしてもらっても、何も意識せずに運動をしても変化しにくいです。
なので、身体と脳の認識を常にセットで考えてリハビリを取り組みましょう。
おわりに
ここまで読んで頂きありがとうございます。
はらリハでは、自費リハビリを受けたいが、金銭的に難しい方に向けて、有料の自主トレメニューを販売しています。
そもそもの話をすると脳卒中後遺症の根本的な問題を解決するためには筋肉トレーニングだけでは不十分です。
なぜなら…
根本的な問題は『脳』にあるからです。
脳の問題を解決するには「脳と手足を繋ぐ神経」を回復させる必要があり、そのためには「脳の可塑性」が重要になります。
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