歩行と膝関節の問題
お疲れ様です。脳リハです。
本日はセラピスト向けの投稿となります。
内容は…
「膝関節の問題による脳卒中後の歩行パターンへの影響」について説明します。
膝関節はなぜ影響を受けやすいか
脳卒中後の歩行の中で一番問題になりやすいのが足関節です。
この足関節をカバーする為の装具の種類は様々であり、それ以外の関節をカバーする装具は足関節と比較して非常に少ないです。
そして、問題になりやすい足関節と解剖学的に連結している関節が「膝関節」となります。
その為、脳卒中後の歩行パターンに足部と同様に、「膝関節」への影響は多いとされています。
歩行速度と膝関節の研究
歩行速度と膝関節の関係は数多く研究されており、膝関節の矢状面上での運動パターンは「足関節/足部の運動パターンと相関が高く、股関節伸展との相関は低い」とされています。
立脚期での麻痺側膝関節の過伸展は、前足部の接地に関連し、歩行速度が大きく低下します。
その場合、床反力は前足部に生じ、反張膝と足関節底屈を維持する形となり、遊脚期において膝関節屈曲の低下が付随しやすいです。
膝関節と異常歩行パターン
① 膝過伸展パターン
踵接地直後に膝関節過伸展が生じ、足関節底屈が強まります。
その結果、その後の立脚期で足関節背屈が減少します。
② 膝シフトパターン
膝関節屈曲20~30°を歩行周期全体で維持し、足関節は中間位または底屈位を取ります。
③ 膝折れパターン
立脚時の膝関節屈曲が持続するとともに足関節背屈が増加します。
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