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反張膝を読み解く『膝関節周囲筋の弱さを考える』

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…
歩行時に生じる荷重応答期の膝関節過伸展(back knee)の考察」について説明します。

反張膝の原因

【反張膝の主な原因】
☑︎下腿が前方に移動しない
(下腿の前傾)
→前脛骨筋の筋力低下
→足関節底屈筋の痙縮
→足関節可動域制限 など
☑︎ 膝関節周囲筋の筋力低下
→膝関節周囲筋の機能低下
☑︎ 体幹前傾姿勢(膝関節伸展モーメントの増加)

脳卒中後の後遺症により、運動麻痺から膝関節を反張させ、骨や靭帯でロックして支持する方は非常に多いです。

その原因で多いのが上記ですが、それも一部であり、問題点も1つとは限らないです。

訓練は反応のいい部分を探したり、一カ所は装具でサポートして、課題を減らしながら進めることも大切です。

問題① 足部に対する下腿のコントロール

1つは足首を上げる筋肉である「前脛骨筋」の筋力低下により、足部に対して脛の骨である脛骨を前方に移動できないことで、反張膝が起きます。

この筋肉の低下は、下垂足にも関わる部分です。

問題② 下腿三頭筋の痙縮

次は、下腿三頭筋の痙縮の問題についてです。

痙縮と呼ばれる筋肉が勝手に力が入り、上手く力を抜いたり、コントロールが上手くいかない現象がおきます。

この現象により、麻痺側に体重を乗せる際に、ふくらはぎの筋肉が過度に力が入りることで、脛骨(脛の骨)が後方に取り残され、前方に移動できない分、膝が過度に伸ばされます。

ここの問題は、装具などを用いて物理的にサポートしてしまうことも一つの解決・練習の手段となります

問題③ 膝関節周囲筋の筋力低下

膝関節周囲筋の筋力低下も反張膝の原因になります。

膝関節を伸ばす機能がある大腿四頭筋の筋力低下では、膝折れをしないために膝を反張させてロックして支持するパターンになりやすいです。

逆に、大腿四頭筋の中でも大腿直筋と呼ばれる筋肉に過活動が見られると、反張膝ではなく、膝関節伸展位から緩められなくなるパターンもあります。

今回は、大腿四頭筋の筋力低下に対しての自主トレを紹介します。

大腿四頭筋の筋力訓練

 方法
1)座位で開始
2)膝を伸ばし、5秒間キープ
3)キープした後、5秒かけて元の位置に戻す
4)これを繰り返す

「ポイント」
☑︎ 膝を伸ばすとき腰を丸めない(※反り腰はダメ×)
☑︎ 浅めに座ること
☑︎ 膝を伸ばす時、なるべくつま先を斜め外側に上方向に動かすイメージで行う

おわりに

ここまで読んで頂きありがとうございます。

はらリハでは、自費リハビリを受けたいが、金銭的に難しい方に向けて、有料の自主トレメニューを販売しています。

そもそもの話をすると脳卒中後遺症の根本的な問題を解決するためには筋肉トレーニングだけでは不十分です。

なぜなら…

根本的な問題は『脳』にあるからです。

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