膝関節から考える歩行の問題[膝折れ/反張膝]
お疲れ様です!はらリハです!
本日は…
「脳卒中後遺症後の歩行における膝関節の問題」を解説していきます。
当事者に向けての投稿です。
※ 引用書籍
はじめに
皆さんは脳卒中後遺症に伴う「歩行障害」に対して、どのようなリハビリを取り組んでいますか?
◻︎ ストレッチ
◻︎ 筋トレ
◻︎ 歩く
◻︎ 電気治療
◻︎ エアロバイク など…
人によって様々なメニューを取り組んでいると思いますが、本当にそのリハビリって必要ですか?
☑︎ 自分の課題に関係ないリハビリ
☑︎ やってるリハビリの目的を知らない
☑︎ やってるリハビリを日頃に生かせない
など、
「取り組んでいるリハビリの効果を最大限に発揮できていない方」
or
「そもそも取り組んでいる自主トレが症状に合っていない方」
は非常に多いと思います。
そこを踏まえて、本日は「膝関節」から考えていきましょう。
結論
脳卒中後遺症の膝関節から考える歩行時の問題は以下になります。
自分はどちらのパターンで歩行を行っているのか…。
確認すること課題が分かり、必要な自主トレーニングがわかります。
学んでいきましょう。
膝関節の機能
膝関節は「大腿骨/脛骨/膝蓋骨」の3つの骨からなる「らせん関節」と呼ばれる関節です。
動きとしては…
☑︎ 屈曲、伸展(曲げる/伸ばす)
☑︎ 内旋、外旋(内側に捻る/外側に捻る)
この4種類の動きがあります。
この関節は荷重がかかる関節にも関わらず、形状は非常に不安定で適合性が悪い関節と言われています。
この不安定な関節を安定させるために、靭帯、筋肉、腱、半月板といった支持する組織が重要な役割を果たしています。
そこを踏まえて、脳卒中後遺症後の歩行時における膝関節の特徴を説明します。
片麻痺者の歩行における膝関節の特徴
上記でも述べている通り、膝関節は元々不安定な関節であり、脳卒中後遺症に伴い、その不安定さは、より助長されます。
その為、歩行時に不安定性が動きとして出現しやすく、膝関節の問題は目立ちやすいです。
その1つが「膝折れ」と表現されています。
これは、麻痺側下肢に荷重を加えた時に、支持ができず、バランスの崩れから転倒に繋がります。
以下の報告では、膝関節から考えられる歩行パターンを報告しています。
田中らは、荷重応答期で膝関節を曲げる反応が見られないパターンを「膝関節伸展パターン」と分類し、そのパターンだと、荷重応答期から床反力ベクトルが膝関節の前方を通り続けると報告しています。
簡単にいうと…麻痺側で支えるときに膝関節が過度に伸びた状態で固定する状態(反張膝/ロッキング/Back kneeと呼ばれる)を言います。
加えて、田中らは、立脚相で膝関節屈曲角度が過剰となり、単脚支持期で膝伸展運動が見られない歩行を「膝関節屈曲パターン」と分類しています。
[歩行時の特徴まとめ]
膝関節の歩行パターンは以下、2種類に分類されます。
次回は「膝関節をトレーニングする上で考えたいこと」について解説します。
終わりに
ここまで、読んで頂きありがとうpございます。
最後に、脳卒中後遺症の改善に向けた自主トレメニュー(有料500円)を紹介します。
「病院でやっていたリハビリ」と「本来回復に必要なリハビリ」
がズレていることが非常に多いです。
よく聞くのが「原因は筋肉」という話。
筋肉トレーニングも必要ですが、よくよく考えると根本的な問題って脳じゃないですか?
だって脳の損傷なんですもん・・・
脳の回復に必要なリハビリしないといけないじゃないですか。
そこをピックアップした自主トレを提供しています。
なぜ自主トレで回復するのか・・・
根本的な問題である脳の問題に対して「脳と手足の神経の繋がりを作るリハビリ」を根源に作った自主トレメニューだからこそ「改善する」がついてきます。
根本的な問題に着目したメニューなら回復も見込めると思いませんか?
今よりも10歩も20歩も先の自分になるためにも、使えるものは何でも利用しましょう。
内容は大きく分けて3つです。
☑︎ 病態、症状の理解
☑︎ 病態、症状の原因
☑︎ 自主トレメニュー
となっています。
病態を理解することで、なぜ自分がこのような状態になり、どこに問題があり、どこを気をつけることでその症状が緩和するのか、図や写真を使いながら分かりやすく解説しています。
全く動かせない方から、症状が軽いけどうまくいかない方まで、必要な機能的要素と脳科学的な知見を併用したメニューになっています。
根本的な問題の解決をテーマに、最高の技術と知識をフル活動させて作った自主トレメニューです。
販売してから既にnote経由を合わせて50件以上、おかげさまで好評を頂いています。
500円で購入できますが、安価で買えるような自主トレメニューではないです。
一人でも多くの方が麻痺のない生活に少しでも戻れるように願いを込めて作りました。
ぜひ、使って見てください。