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麻痺側の支え方が爆上がりするコツ

お疲れ様です。セラピントのはらリハです。

本日は…
麻痺側下肢で支える時に考えたコト』について紹介します。

はじめに

脳卒中後遺症では「運動麻痺」と呼ばれる運動が上手くできなくなる症状があります。

その症状では、麻痺側の脚で上手く支えられず、「膝折れ」や「反張膝」と呼ばれる症状が出現します。

これらの影響で、上手く立てなかったり、立つ/歩くときにすぐ疲れる、平地では無い所では歩けない、歩きに自信が無い、など、様々な場面で問題を起こします。

この問題を解決するためにも、「麻痺側の脚で支えるコツ」について、知識を身に付けましょう。

「支えが弱い=筋力低下」の考えは△です

みなさんは、「支える=筋力の強さ」とイメージしている方は多いと思います。

筋力が弱いと、なんとなく「脚がぐらぐらするイメージ」が浮かぶため、「支えが弱い=筋力低下」の考え方になってしまうのかな、と思いますが、本当にそうでしょうか?

これは、半分正解で半分不正解です。

キーワードは「床を感じる/力の向き」

脳卒中後遺症はそんな単純ではありません。

麻痺側の脚に筋力があっても、支えが弱い方や、無意識に非麻痺側の脚に頼ってしまう方は非常に多いです。

では、どうすれば「支えが上手ず」の状態を指すのでしょうか?

ここでキーワードが「床反力に対して力の向きを変えること」です。

少し、難しい言葉ができてきましたが…

例えば、立位姿勢を取っているときに、足裏から床を押す力を加えると、床から足裏に対して、押した力と同じ大きさの力を受けます。

この時、床から足裏に対して、押した力と同じ力が返ってくることを「床反力」と呼びます。

ちなみに、人はこの力を利用する事で、重力に対抗でき、立位姿勢を保つことが出来ます。

この床反力に対して、力の向きを変える為には当然、筋力は必要ですが、それだけでは不十分です。

なぜなら…

「力の向き」を変えるには『圧情報の方向』の方向を感じとらなければいけないからです。

筋力だけあっても、一定の方向にしか力が入らないので「支える」ことはできません。

例えば、上記の写真を例に考えてみましょう。

一見、麻痺側の脚で支持で来ているように見えますが、ご本人様は自身の脚の頼りなさを強く感じており、殆ど非麻痺側と杖の支えで歩行を行っています。

この写真を見ると、麻痺側の膝関節は過度に伸び切った状態で支えています。

これは、床に対する力の向きは「垂直」ではなく「踵から前方に向かって力が加わている」ように見えます。

この力の向きを変えられないことが、支えが上手くいかない原因の1つと考えることができます。

おわりに

ここまで読んで頂きありがとうございます。

はらリハでは、自費リハビリを受けたいが、金銭的に難しい方に向けて、有料の自主トレメニューを販売しています。

そもそもの話をすると脳卒中後遺症の根本的な問題を解決するためには筋肉トレーニングだけでは不十分です。

なぜなら…

根本的な問題は『脳』にあるからです。

脳の問題を解決するには「脳と手足を繋ぐ神経」を回復させる必要があり、そのためには「脳の可塑性」が重要になります。

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