脳卒中後の最高の休息法
お疲れ様です。はらリハです。
本日は…
「『最高の休息法』から見える脳卒中後遺症後の身体と脳のケア」について説明します。
最高の休息法から読み解く脳卒中後遺症者に伝えたいこと
前提として…
脳卒中後遺症の回復に必要なのは「脳と手足の神経を繋ぐリハビリ」です。
その際、必ず脳を使う必要があり、疲労が蓄積するのは脳になります。
筋トレやランニングをすると身体が筋肉痛になるように、上記のリハビリをすると本来は脳が疲れます。
脳の疲れとは…
☑︎ 眠たいのに寝れない
☑︎ 頭がぼーっとする
☑︎ 身体がだるい
☑︎ イライラする
など、心理的な要因に見られる問題は脳によるものが多いです。
これらは、脳の活動を阻害し、回復を妨げます。
これらを解決するために「最高の休息法」を実践していきましょう。
脳卒中後の脳の中
脳卒中後は脳でどのようなことが起きているか知っていますか?
脳梗塞や脳出血など、脳卒中発症に伴い、脳神経細胞の死滅が起きます。
その結果、元々使っていた神経回路が途絶えるため、運動麻痺や感覚障害が起き、思い通りに身体が動かせなくなります。
しかし、問題はこれだけではありません。
よくいう「高次脳機能」は…
環境から得られる情報(視覚、聴覚、体性感覚)を必要なものだけ選別し、生きていく中で止まりなく情報を処理しているのが「脳」です。
例えば…
☑︎ 信号機を赤になったから止まる
☑︎ お店のものは買わないと食べてはいけない
☑︎ 雨が降ってるから傘を誘う
☑︎ 今日はスーパーが安い日だから買い物に行こう
☑︎ 道路が凍っているから慎重に歩こう など
どんなことをするにも思考が生まれ、その思考は環境から得られる情報を脳で処理することで、普段の生活が成りたります。
しかし、病前に使用していた神経回路が使えず、違う経路を使わなければいけない脳卒中後の状態では、脳の疲労は病前と比較してどうなるでしょうか?
答えは、「発症前と比べると2倍のエネルギーを必要になる」です(身体も含めて)。
脳卒中は、脳の病気であり、脳を使わなければ機能は改善しません。
しかし、その脳が疲れた状態では、よくなるものも良くなりません。
ここでは、脳をしっかり休める為にはどうすればいいか、その手段を紹介させて頂きます。
何もしていない時でも疲れる?
脳は身体の「2%」ほどの大きさしかありませんが、身体が消費する全てのエネルギーの20%も使用します。
加えて、脳は「何もしなくても勝手に疲れる」と言われており、脳の全てのエネルギー消費の60〜80%を占めているのが「何もしていない時」と報告されています。
では、いかにして脳を休息させればいいのか。
『最高の休息方法』と『エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション』を引用しながら、休息方法を紹介させて頂きます。
ここで休息方法を覚え、リハビリ効果をより高めていきましょう。
3つの休息法
脳卒中後の70%に重篤な疲労が生じると報告があります。
脳卒中後の疲労は機能低下を悪化させ、負の連鎖を生み出します。
疲労が強ければ強いほど、心肺機能や筋力強化に対して運動を費やす事が減り、そこから機能が徐々に低下することが予測されます。
これから説明する方法以外にも、疲労を回復する為に以下にまとめます。
ぜひ、活用して頂ければ幸いです。
1.マインドフルネス呼吸法
脳卒中の方のうつ病は珍しくなく、将来の不安に毎日が押しつぶされそうになると思います。
ここでは、現在に意識を向ける事で、その不安による脳へのストレスを軽減させる方法を説明します。
ポイントは「毎日、同じ時間、同じ場所で行うこと」です。1日5分でも10分でも続けることが大事です。
脳は習慣によって変化しやすいです。
未来への不安を減らす為には、いまに意識を向ける事が、脳の疲労回復に役立ちます。
2.ブリージングスペース
ストレスで体調がすぐれない時は、ブリージングスペースを行うといいです。
麻痺側が上手く動かないことに、もどかしさを感じ、上手くいかないことにストレスを感じると思います。
やることは3つだけです。
3.RAIN(レイン)
怒りや衝動に流されそうなときは、RAINを行ってみましょう。
この方法は、自分が怒りを感じる事実をありのまま受け入れる事です。
終わりに
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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