反張膝を読み解く「歩行のコツ」
お疲れ様です。はらリハです。
本日は…
『反張膝を改善させる歩行のコツ』について紹介します。
はじめに
本日は、歩行の中で反張膝を出さない為の身体の使い方を覚える自主トレを紹介します。
反張膝を読み解く「立ち上がりのコツ/立位姿勢のコツ」を読んでいただいた方はわかっていると思いますが、身体の動かし方を覚えるには『感覚』に意識を向け、自分の身体と対話をすることが非常に重要です。
今回も「脳との繫がり(学習)」の視点から、根本的な問題を解決させましょう。
① リハビリ前の状態確認
自主トレをする前に、身体が状態をチェックし「自主トレ前」と「自主トレ後」の違いを比較しましょう。
この過程を踏むことで、脳と手足の神経が繋がる為(アノーキンの機能システム)、実践してみて下さい。
1)まず、身体の状態を確認するために、麻痺側からチェックしましょう。
立った姿勢で、状態のよい方の手で手すりや机など、何かに支持できる環境で行います。
ⅰ 麻痺側の足を一歩前に出す
ⅱ 前にある麻痺側の足に、ゆっくり体重を乗せていく
この時…
☑︎ 身体が片方に傾いたり、捻ったりする
☑︎ 膝が頼りない
☑︎ 膝裏が突っ張る
☑︎ 膝が反る
☑︎ 太ももが突っ張る
など、
自分が感じる今の身体の状態を確認します。
このような状態が自主トレ後に無くなれば、行った自主トレは上手くいった証拠です。
② 動きにくい原因を探す
次に、動かしにくさの原因を知るために「麻痺側の足」と「麻痺のない足」で、足のどこの感覚が違うのかを確認します。
1)麻痺側の足裏の感覚をチェック
腰を引いて、へっぴり腰の状態を想像するとわかりやすいと思います。
へっぴり腰は、つま先が薄くなり、踵だけで身体を支える姿勢です。
ここで、膝が「ピーン」と伸びりきる感覚になるのが『反張膝』です。
踵ばかりで支えて、土踏まずから前は感覚を感じれない方が反張膝では多いです。
※ 稀につま先ばかり感じ、踵を感じれないパターンもいます。
2)状態がよい足裏の感覚チェック
踵とつま先のどちらにも、体重の偏りは無いと思います。
体重の配分では「踵とつま先=6:4」の割合で足裏全体を使って支えています。
③ リハビリ
1)状態がよい方の足裏の感覚を意識し、その感覚をカタカナで表現
状態のよい方の感覚を「踵がグ〜/つま先がベタ〜」というように表現をするとします。
足を一歩前に出して、体重を乗せていきます。
この時、状態がよい方は「踵とつま先=6:4」くらいのバランスで体重が乗っています。
踵が「グーッ」となった後に、つま先が「ベタ〜」という感じです。
2)麻痺がよい方の足裏の感覚がわかったら、麻痺側の足裏でも同じように実施
麻痺側の足裏で、よい方の足裏の感覚を再現します。
一歩前に出して、足裏にゆっくり体重をかけます。
踵が「グーッ」、つま先が「ベタ〜ッ」という感覚を、繰り返し練習します。
つま先の感覚が薄くて、踵にばかり体重が偏る方は、踵が「グーッ」となるのを意識して、踵ばかりに乗らないように、つま先に「ベタ〜ッ」と体重が乗る感覚です。
つま先に体重が乗る前に、まずは踵で踵が「グーッ」となる感覚を意識しましょう。
踵が「グーッ」となったのを確認したら、つま先が「ベタ〜ッ」となる感覚を意識します。
④リハビリ後の状態確認
最初と同じように…
立った姿勢で、状態のよい方の手で手すりや机など、何かに支持できる環境で、
ⅰ 麻痺側の足を一歩前に出す
ⅱ 前にある麻痺側の足に、ゆっくり体重を乗せていく
で確認します。
☑︎ 身体が片方に傾いたり、捻ったりしない
☑︎ 膝がしっかりしている
☑︎ 膝裏の力が抜ける
☑︎ 膝の反りが減る
☑︎ 太ももが突っ張らない
など、
リハビリ前に確認した感覚に変化があれば、リハビリ成功です。
終わりに
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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